現在、電力エネルギーの中核となっている資源は化石燃料(石油や石炭など)と原子力。しかし、それぞれ環境破壊や安全性の問題が指摘され、より優れた電力資源の開発が期待されています。そこで注目されているのが、ユーグレナを資源とするバイオマス発電。実際の事業化に向けて、プロジェクトが着々と進行しています。
現在、電力エネルギーの中核となっている資源は化石燃料(石油や石炭など)と原子力。しかし、それぞれ環境破壊や安全性の問題が指摘され、より優れた電力資源の開発が期待されています。そこで注目されているのが、ユーグレナを資源とするバイオマス発電。実際の事業化に向けて、プロジェクトが着々と進行しています。
東日本大震災以来、原子力発電への信頼が揺らいでいます。その一方、発電のメインとなる火力発電は発電のプロセスで大量のCO2排出し、地球温暖化の要因として問題視されています。昨今では太陽光発電や風力発電など、自然エネルギーを利用した発電方法も拡大してきましたが、まだまだ私たちの生活に十分な量の電力をもたらしてはいません。また、資源の乏しい日本にとって電力資源問題は大きな課題です。
現在、国内における発電エネルギー資源の80%以上は化石燃料です。化石燃料とは、数億年かけて化石化した動物・植物に由来する燃料のこと。具体的には原油、石炭、天然ガスを指します。いわゆる火力発電に使われる燃料が化石燃料ということになります。
一方、バイオマス発電とは、まだ化石化していない植物を資源とした発電システムのこと。主にトウモロコシを資源としたバイオマス発電が知られています。
ユーグレナの細胞に変異原処理という人工的な処理を行なうと、様々な特徴を持ったユーグレナが生まれます。これら多くのタイプのユーグレナの中から油脂を多く含む個体を選別。選ばれたユーグレナを増殖させて、燃料へと利用します。
電力エネルギーを作り出す方法は、火力発電と同じく、ユーグレナを使った燃料を燃やしてタービンを回すというもの。よって発電のプロセスではCO2を排出するわけですが、資源を育てるプロセスでは二酸化炭素を吸収して酸素を排出しているため、温暖化への影響は限りなく0に近いと言われています。従来の発電と比べ、環境にやさしい発電システムと言えますね。
2016年10月、株式会社ユーグレナは三重県多気町にあるバイオマス発電所の隣に、70㎡のユーグレナ培養プールを建設。その後、培養プールを徐々に拡大させ、2018年には総面積3,000㎡にもなる日本最大級の培養プールを完成させる予定です。
また、すでに株式会社ユーグレナは全日本空輸やいすゞ自動車などと連携し、ユーグレナを使った航空機やトラックの燃料開発にも着手。2020年までには実用化する見通しです。
水、光、二酸化炭素だけで燃料と化すユーグレナ。しかも、ユーグレナは地球温暖化の最大の要因、火力発電によって排出される大量の二酸化炭素を食料にして加速度的に増殖させることが可能です。資源の不足するこの日本において、ユーグレナは大きなエネルギー革命をもたらしてくれそうです。
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