日常生活においても企業活動においても、今や不可欠となっているプラスチック。そのニーズの高まりとともに問題視されているのが、製造工程において排出される大量の二酸化炭素です。二酸化炭素は地球温暖化の大きな要因。排出量の削減が議論されている中、温暖化に影響を与えないプラスチックの材料として、ユーグレナが注目されています。
日常生活においても企業活動においても、今や不可欠となっているプラスチック。そのニーズの高まりとともに問題視されているのが、製造工程において排出される大量の二酸化炭素です。二酸化炭素は地球温暖化の大きな要因。排出量の削減が議論されている中、温暖化に影響を与えないプラスチックの材料として、ユーグレナが注目されています。
現在、プラスチックの素材の多くは石油です。それに対し、一部ではトウモロコシやサトウキビなど、植物を素材とするプラスチックも作られています。
このような植物由来の素材のことをバイオ素材と言い、バイオ素材から生まれたプラスチックのことをバイオプラスチックと言います。
石油由来のプラスチックを作る際、その製造工程において高濃度の二酸化炭素が大量に発生します。二酸化炭素は地球温暖化の最大の要因。世界中で排出量削減への取り組みが議論されていますが、国策の違い等もあり、温暖化問題はなかなか改善していないのが現状です。
二酸化炭素を最も多く排出するのは火力発電所。しかし、その陰に隠れて注目されることは少ないものの、プラスチックの製造工程においても大量の二酸化炭素が排出されているのです。
プラスチックの生産量は、世界中で年間2.3億トン。軽視できない量の二酸化炭素が排出されていることは、容易に想像ができるでしょう。
プラスチック製造における石油の代替素材として、現在、ユーグレナが注目されています。 独立行政法人産業技術総合研究所は、ユーグレナが作り出すパラロミンという多糖体と、同じくユーグレナ由来のワックスエステルという油脂成分を利用し、新たなプラスチックの開発を成功させました。
従来のプラスチックに比べ、ユーグレナ由来のプラスチックは耐熱性にすぐれている点が特徴。またトウモロコシやサトウキビ由来のバイオプラスチックとは違い、原料において人間の食糧と競合しない点も大きな魅力だと考えられます。
ユーグレナ由来のプラスチックは、研究において基礎的な部分が構築されたばかりの段階。実用化・量産化を目指すうえでは、まだ多くの課題が残されています。
たとえば強度の問題。従来のプラスチックに比べ、ユーグレナ由来のプラスチックは、その強度の弱さが指摘されています。また、仮に強度の問題が解消したとしても、素材となるユーグレナの大量生産プラントの建設が必要となります。
ユーグレナ由来のプラスチックが開発・量産されれば、世界中で排出される二酸化炭素の量は大幅に減少するはず。地球温暖化の問題解消に向けた、大きな第一歩となるでしょう。 また他のバイオ素材とは違い、ユーグレナは人間の食糧と競合しません。途上国における食糧難の問題解消にも貢献すると予想されます。
新たな特徴を持つプラスチックの誕生で、私たちの想像を超えるような新製品が続々と生まれることを期待しましょう。
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