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ユーグレナ(ミドリムシ)に含まれる成分の一つに、銅があります。銅は、血中のヘモグロビンを合成する際に不可欠な成分として知られていますが、それ以外にも、免疫力を高める効果、毛髪や肌の健康を維持する効果、動脈硬化を予防する効果など、様々な働きがあることが分かっています。ここでは、人間の体における銅の役割や効果、銅の摂取方法、銅を多く含む食材などについて詳しくまとめました。ユーグレナの成分の効能を知る上での基本知識として参考にしてください。

銅とは

銅とは、言うまでもなく金属の一種。古くは鏡の素材などに、現代では10円玉の素材などに、実用面において様々な役割を果たしてきました。

そんな銅ですが、微量ながら人間の体のすべての組織に存在しています。体内で酵素の構成成分などとして、銅は不可欠な存在でもあります。

体内に存在している銅の総量は、約100~150mg。そのうち、骨格筋と骨に約50%、肝臓に約10%、他、脳や腎臓などの体の各所に分布しています。

銅は人間の健康を維持していく上で必要な成分ではありますが、通常の食事をしている限りにおいては、欠乏症に陥ることはありません。しかし、バランスの乱れた食事をしている人においては、銅を含む食材を意識的に摂る必要があるでしょう。

銅の効果・効能

銅は、人間が健康的に生きていく上で不可欠なミネラル。必要な摂取量は決して多くはないものの、欠乏すると体に様々な不調が生じます。

銅を摂取することで、具体的には以下の効果を得られることが分かっています。

貧血予防効果

血液には様々な役割がありますが、それらのうちで、特に重要なものが「全身に酸素を運搬する」という役割。血液の中にはヘモグロビンと呼ばれる物質が存在しており、これが酸素を直接運ぶ役割を担っています。血中のヘモグロビンが少ない状態のことを、貧血と言います。

銅は、このヘモグロビンを生成する際に必要なミネラル。銅が不足するとヘモグロビンが生成されにくくなり、貧血に陥る可能性があります。貧血予防のために鉄を摂取する人は多いと思われますが、貧血予防のためには、あわせて銅も摂取することが大事です。

免疫力を高める効果

銅が欠乏すると、免疫細胞であるキラーT細胞や好中球などが減少します。なぜこれらが減少するのかについては、まだ明らかには分かっていません。

免疫細胞は、体内に侵入した外敵を駆除したり、がん細胞に攻撃を加えたりなど、人の健康維持のために極めて重要な存在。銅を摂取して免疫力を高めることで、様々な病気の予防効果が期待できます。

髪・肌の健康を保つ効果

髪の健康のバロメーターであるツヤツヤした黒色は、メラニン色素の作用によって生まれるもの。また、肌の健康的なハリやツヤは、肌内部のコラーゲンの作用によるもの。銅はメラニン色素やコラーゲンの生成に深く関与しているため、髪の健康や肌の健康に不可欠な成分とされています。

動脈硬化の予防効果

島根医科大学とケンブリッジ大学(イギリス)の共同研究により、銅には動脈硬化を防ぐ効果があることが明らかとなりました。

研究では、海産物等を通じた銅の摂取量が多い隠岐の島の人たちの血液を調査。長寿で知られる隠岐の島の人たちの欠陥は、銅の働きによって若さが保たれていると結論付けられました。

なお、人間の健康を保つ上で不可欠な成分ではあるものの、過剰摂取による肝障害などの弊害も報告されているため注意が必要です。銅を過剰摂取すること自体はあまりないことですが、念のため「たくさん摂れば摂るほど良い」というタイプの成分ではないことは認識しておきましょう。

銅の摂取方法・銅が多く含まれる食品

銅の摂取方法

バランスの取れた食事をしている限り、銅不足に陥ることは少ないと考えられています。

銅の1日の摂取量の標準値は、成人男子で1日0.9mg、成人女子で1日0.7mg。不規則な食生活を送っている人は、サプリメントなどを通じて銅を摂取するようにしましょう。

銅が多く含まれる食品

タコ・イカなどの軟体動物

タコやイカなどの軟体動物の血液には、ヘモグロビンの代わりにヘモシアニンという物質が存在します。ヘモシアニンは、銅を多く含むくことで有名。銅を含んだ成分が体中を巡ることから、必然的にタコやイカの体内には銅が多く含まれています。

エビなどの甲殻類

エビの血液にもまたヘモシアニンが存在します。よって軟体動物と同様、体内には銅が多く含まれています。

レバー

銅は、肝臓に多く蓄えられることで知られています。特に、アンコウやウナギなど、魚介類のレバーには銅が多く含まれることが知られています。

大豆

植物の中では、大豆に銅が多く含まれていることが有名。大豆は、銅以外にも様々な成分を凝縮した理想的な食材です。豆腐や納豆などの積極的に食べましょう。

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