ユーグレナの培養方法

困難を極めたユーグレナの培養技術

1970年のNASAにおける研究を皮切りに、世界中の研究者がユーグレナの培養方法の開発を試みてきました。しかしながら、そのすべての試みは失敗に終わり、ユーグレナの培養は不可能という結論さえ出ていました。ところが2005年、日本のユーグレナ社が世界で初となる培養に成功。大量培養プラントも建設し、今では年間で60トンものユーグレナが生産されています。

世界中で行なわれた培養実験がことごとく失敗

ミドリムシの有用性を活用しようと最初に動き出したのは、アメリカのNASA。光と二酸化炭素によって増殖する特性、そして乗組員の吐き出した二酸化炭素を酸素に代えてくれるというメリットを活かし、NASAはミドリムシの培養の研究に着手しました。

のちに、ミドリムシには人間が必要とするほとんどの栄養素が含まれていることも解明され、ミドリムシの培養研究は、日本も含め一気に世界中へと拡大しました。

しかしながら、世界中の研究機関においてミドリムシの培養はことごとく失敗。その原因は、ミドリムシが他の生物の補食対象であったこと。ミドリムシを繁殖させることは容易であるものの、他の生物が1匹でもいた場合には、ミドリムシが補食されて効率的に増殖することができないのです。

無菌室での培養も行なわれましたが、そこで生産できるミドリムシは1ヶ月でわずか小さじ1杯程度。培養は困難を極め、やがて様々な研究プロジェクトが解体していきました。

視点を変えてミドリムシの大量培養に成功

日本では、国が主導したミドリムシの培養プロジェクトが2000年に解体。「培養は困難」との結論にいたっていました。しかしそのわずか5年後、現在の株式会社ユーグレナを立ち上げた2名の研究者が、世界で初めてミドリムシの効率的な培養に成功したのです。

彼らの研究の視点は、これまでの研究者とは全く異なるもの。「いかに他の生物を侵入させないか」ではなく、「いかにミドリムシだけが生き残れる環境を作るか」という発想でした。その結果、ついにミドリムシだけが生きていける培養液を開発。さらに大手企業の協力を受け、沖縄県石垣島にミドリムシを大量培養できる屋外プラントを建設するに至りました。

特許を取得しないことで技術の流出を防ぐ

世界中の研究者が諦めていたミドリムシの大量培養技術。当然ながら特許を取得しているのかと思いきや、ユーグレナ社の出雲社長によると特許は取得していないとのこと。今後取得する予定もないそうです。 実は、特許を取得するということは、その独自の技術が世界中に知れわたるということでもあるのです。公開された特許技術の一部だけを変更し、「特許を侵害していないオリジナル技術」と称したミドリムシを生産する、悪意ある会社が出てくる可能性もあります。 しかし、特許を取得しなければ、大量培養技術が流出することはありません。ユーグレナ社は、あえて特許を取得しないことで、この独自技術の流出を防いでいるのです。

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