健康や美容に興味を抱いている人達の間で話題の健康法「藻活(もかつ)」は、様々なファッション誌やテレビ番組でも取り上げられ、単なるブームを超えた一つのジャンルとして注目を集めています。

そこで、今回は藻活に関して詳しく知ると共に、「ユーグレナ」などを原料とした「藻活用サプリ」についても、しっかりと学んでいくことにしましょう。

藻活(もかつ)とは?

「藻活(もかつ)」とは大雑把に言うと、「藻(も)」を健康や美容に取り入れた健康法を指します。

そもそも、海中でゆらゆらと動くワカメから、公園の池などにもやもやと浮かんでいる緑色の植物性プランクトンまで、世の中には「藻類」と呼ばれる数多くの“植物”が存在しています。そして中でも、非常に小さな藻である「微細藻類(microalgae:マイクロアルジェ)」を、健康に役立つサプリや美容効果が期待されるコスメとして活用していくことが、一般的に「藻活」として知られています。

さて、この微細藻類ですが、その誕生は人類や動物が現れるよりもずっと昔、30億年以上も前に遡り、つまり微細藻類は地球の創生期に発生した“原始の生物”の一種です。

まず、微細藻類は、その体となる1個の細胞内に、光合成を行う為の「葉緑素」を備えています。そして微細藻類は、光合成や代謝によって多種多様な栄養などを生産し、それらは人や動物にとって非常に有益なことも分かっています。

また、世界には海水・淡水に生息するものを全て合わせると、約10万種類もの微細藻類がいるとされており、健康や美容の分野(レッドバイオ)だけでなく、農業や環境にまつわる分野(グリーンバイオ)、バイオ燃料に関する分野(ホワイトバイオ)など、様々な領域でも応用研究が進められています。

藻活のメリットとは?

夏に公園の池の水や学校のプールが緑色に濁ってしまう光景を目にした経験がある人は、きっと少なくないでしょう。これは微細藻類が大量に繁殖した結果ですが、見方を変えると多くの微細藻類は「自然界のあちこちにいて、人工的にも培養しやすい生物」とも言えます。

その上、微細藻類は1個1個の大きさこそ極めて小さいものの、割合で考えると栄養価が高いことも特徴です。実際、例えば青魚などに含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)も、元を辿れば魚が自ら体内で作ったものでなく、そもそも微細藻類が由来の栄養素です。つまり、ある意味で人類は、遙か昔から魚などを通して、「微細藻類が生産した栄養を取り入れる=藻活」を行ってきたとも言えるでしょう。

しかも、微細藻類に含まれる栄養成分は、それぞれの種類によって異なっており、目的によって使い分けることも可能です。

例を挙げれば、微細藻類の「ヘマトコッカス」が産生するアスタキサンチンは、強力な抗酸化物質として、人の体内で紫外線や代謝活動による細胞の劣化を防ぎます。その為、エイジングケアや美白などへの効果も期待できるでしょう。また、特に藻活に役立つ微細藻類として注目されている「ユーグレナ」は、植物としてだけでなく動物としての性質も併せ持ち、人間などの“動物”にとって有益なアミノ酸を多く含んでいます。

このように、様々なメリットを備えている微細藻類を使った「藻活」は、とても魅力的な健康法と言えるのです。

藻活に使われる微細藻類の種類と特徴

〈ユーグレナ〉

他の微細藻類と比べると群を抜いて変わった特徴を持つ微生物が、日本では「ミドリムシ」としても知られる「ユーグレナ」です。

ユーグレナは、自然界に広く生息し、光合成も行う“植物”でありながら、同時に2本のべん毛を使って水中を泳ぎ回る“動物”でもあります。

さて、そのような“ハイブリッド生物”であるユーグレナですが、他にも優れた性質を数え上げればきりがありません。

例えば、ユーグレナはビタミンB1・B12を除く“全ての水溶性ビタミン”を生産し、体内で作り出せないビタミンB1・B12に関しても、周囲から取り込んで蓄積することが可能です。また、脂溶性ビタミンであるビタミンEなども生産することが分かっており、マウスやラットを使った動物実験でも、ユーグレナの生み出すビタミンEが、抗酸化物質として数々の病気予防や症状緩和に寄与することが示唆されています。

その他、59種類もの栄養成分を含むユーグレナにおいて、固有の物質である「パラミロン」も重要です。パラミロンは腸内で余分な脂質などを吸着して、体外へ排泄することを助けたり、動物の免疫システムの活性化に関係したりするとして、便秘改善、ダイエット、花粉症などのアレルギー対策、心筋梗塞や脳卒中の予防と、幅広い目的での利用価値が期待されています。

尚、ユーグレナは酸素のない状態に置かれると、パラミロンを急速に分解して「ワックス(=油分)」を合成することでも知られており、バイオ燃料を作り出す“生体工場”としても応用研究が進められている大注目の微生物です。

〈スピルリナ〉

「スピルリナ」は濃い緑色をしたらせん状の微細藻類で、名前の由来も「ねじれ・らせん」を意味するラテン語の「Spira」とされています。

スピルリナは南米や中東アジア、アフリカなどの熱帯地方の水場に自生しており、現地の動物だけでなく人々にとっても貴重な食糧源として活用されてきました。ちなみに、野性のフラミンゴの体が赤い理由は、エサであるスピルリナに含まれる成分(色素)です。

さて、スピルリナの特徴の1つが、光合成によって生産される物質です。通常、植物は光合成によって動物のエネルギー源となる「でんぷん」を生成しますが、スピルリナは「グリコーゲン」と呼ばれる炭水化物を生成します。このグリコーゲンは、人や動物の体内(筋肉・肝臓)で、“エネルギー源が貯蔵しやすい形”にまとめられた多糖類であり、筋グリコーゲンや肝グリコーゲンはそれぞれ動物の生命維持に不可欠な物質です。

古くから食用されてきたスピルリナですが、その価値が現地住民だけでなく、国際的に知られたのは20世紀に入ってから、中でも大きなきっかけは1967年にエチオピアで開催された国際応用微生物会議でした。それ以来、人工池でも培養が進められ、消化吸収率の良さ、豊富なタンパク質量、ビタミン・ミネラルといった多種多様な栄養素など、健康食品として魅力的な特徴も次々に発見されています。

ただし、スピルリナ含有食品やサプリを摂取した一部の使用者において、特定の疾患を悪化させるなどのリスクも懸念されており、特に子供や妊婦、授乳期間中の女性の場合は、使用に対する注意喚起も行われています。

〈クロレラ〉

「クロレラ」は丸い形をした淡水性の微細藻類で、綺麗な緑色をしています。特にその増殖力の高さは顕著で、陸上の一般的な植物と比較しても数十倍もの光合成速度を持っている、驚異の植物性プランクトンです。その為、培養速度にも優れており、光合成や生育に十分な環境さえ整っていれば、1個のクロレラ細胞が1日で4個に、2日目にはさらにその4個が4倍に……というねずみ算的な繁殖力を発揮します。

また、クロレラには全ての必須アミノ酸や、ビタミン・ミネラルなどが豊富に含まれており、増殖力と合わせて、日本ではおよそ1950年頃から「未来食」としての研究が進められてきました。

身近な場所で言えば、金魚鉢や水槽にも存在しているクロレラですが、産業的な生産地としては日本の福岡県や沖縄県、中国や台湾、韓国、インドネシアなどアジアの広い地域が有名です。

また、クロレラに特有の成分「クロレラエキス(CVE)」は、人間を含めた動物の体に備わっている免疫システムや、健康な状態を保とうとする「恒常性(ホメオスタシス)」の維持に関係しているとされています。

反面、細胞の外側にある「細胞壁」が強固で、消化吸収率に関してはあまり良くないという難点も存在します。

〈ブルーグリーンアルジー〉

「ブルーグリーンアルジー」は、アメリカのオレゴン州にあるクラマス湖のみで自生している天然藍藻類の1種です。アメリカなどでは1950年頃から食品として流通し始め、その栄養成分は89種類とも言われています。特に、タンパク質(アミノ酸)の含有量はスピルリナと同様に多く、全ての必須アミノ酸を始めとして、抗酸化作用やデトックス作用が期待される「フィコシアニン」など、魅力的なタンパク質が含まれていることもポイントです。

また、クラマス湖が火山地帯の中央エリアにある為、ミネラルを多く含んだ地下水が湖にも流入しており、おかげで全ての必須ミネラルを含む50種類以上のミネラル成分が、ブルーグリーンアルジーに蓄えられていることも利点でしょう。その上、細胞壁も消化されやすく、栄養の吸収率もかなり高いとされています。

これらの他にも、強力な抗酸化作用を持つアスタキサンチンや、細胞の新生に不可欠な核酸、腸内で余分な脂質などを吸着する食物繊維など、人間の健康にとって力強い味方となる栄養が何種類も含まれている、まさに「スーパーフード」です。

さて、このようなブルーグリーンアルジーですが、一方で、一般的な藻活として使う際のデメリットも指摘されています。

その1つが、価格です。

そもそも天然由来で、かつ世界中でもクラマス湖だけに自生するブルーグリーンアルジーは、当然ながら貴重な原料です。つまり、他の微細藻類と比べると、どうしても値段が高くなってしまいます。

もちろん、費用対効果(コストパフォーマンス)として考えれば、ブルーグリーンアルジーの優れた特性に満足している使用者も少なくありません。しかし、ブルーグリーンアルジーのみならず、ユーグレナやスピルリナ、クロレラはどれも、即効性が認められた「治療薬」ではなく、あくまでも健康をサポートする「食品」です。その為、実際に効果を感じられるまでは、人によって長期的な服用が必要な場合も多く、費用の高さがネックになって使用継続を断念することもあるでしょう。

藻活において、総合的に最も利便性が高いユーグレナ

動植物のハイブリッド生物として自然界に広く自生し、パラミロンや豊富なアミノ酸、必須脂肪酸、様々なビタミンを含有するユーグレナ。

比較的安価で手に入り、グリコーゲンなども生産できるスピルリナ。

驚異的な繁殖力を誇り、特有の栄養成分(CEV)なども含む反面、消化吸収率に難のあるクロレラ。

多くのミネラルやビタミン、アミノ酸、必須脂肪酸など多種多様な栄養成分を備えた、貴重なブルーグリーンアルジー。

こうして並べると、それぞれに利点があり、ありとあらゆるメリットを全て兼ね備えた「パーフェクトサプリ」を簡単に作ることは難しそうです。

しかし、栄養面、生産面、費用面などを総合的に考慮すると、日常的な藻活として取り入れる為にベストな微細藻類は、「ユーグレナ」であると言うことが出来るでしょう。

実際、ユーグレナは藻活などの健康・医療分野だけでなく、様々な領域で応用研究が行われており、人類にとって身近な微細藻類となっています。

まとめ

人類にとって、「藻を食べる」という習慣は昔から一般的でした。例えば「藻活」という言葉を知らない人でも、ワカメなどの海藻が健康に良いということは知っているでしょう。だとすれば、そのメリットを凝縮したユーグレナサプリなどが注目されるのも必然です。自分のライフスタイルに合ったサプリを賢く選んで、有意義な藻活を楽しんで下さい。

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