クチナシ青色素とは

ユーグレナのサプリメントには、美しい緑色を表現するために、クチナシ青色素を使用している商品があります。クチナシ青色素とは、一体どのような成分なのでしょうか。成分としての由来や、サプリメントとして摂取した場合の安全性について、詳しく調べてみました。

クチナシ青色素の特徴

クチナシ青色素は、クチナシの果実からつくられる色素のひとつです。栗の甘露煮やたくあんなどの色つけに使われるクチナシの実は、鮮やかな黄色の発色ですが、このクチナシ青色素は「ゲニポシド」というクチナシの果実から得られたイリドイド配糖体とタンパク質分解物の混合物にβ-グルコシダーゼを添加して得られた青色の色素なのです。

この色素の原料となるクチナシは、アカネ科クチナシ属の常緑低木で、園芸用として日本でも古くから栽培が行われています。6月から7月にかけて咲く花は独特の甘い香りがあり、人家周辺に植えられることの多い植物です。花の時期が終わり、10月から11月頃には、オレンジ色の果実が実ります。この果実を乾燥させたものは、生薬や漢方薬の原料としても使われてきました。

漢方薬としてのクチナシは、山梔子(さんしし)などとと呼ばれ、煎じて黄疸の改善薬などに用いられます。膀胱炎に良いとされている竜胆瀉肝湯の成分の一つとしても使用されています。

クチナシの実には、カロチノイドの一種であるクロシンという成分が含まれ、黄色の着色料となります。クロシンはサフランの色素成分でもあり、水溶性であるため、食品用の黄色色素として親しまれています。

一方、クチナシの実にはゲニピンという黄色の色素成分も同時に含まれており、このゲニピンを発酵させることによって青色の色素を得ることができます。クチナシの実を使って黄色に着色したおこわが緑色に仕上がってしまうという現象が古い文献に見られましたが、これの原因については、「黄飯の緑変は,モチ米、あるいはモチ米に付着したヌカの酵素によってクチナシ液に含まれていたイリドイド配糖体がゲニピンとなり、これがモチ米の蒸煮のときにモチ米のアミノ酸などと反応して青色素に変わり、この青色素がクチナシ本来の黄色素と混じりあって緑色を呈する」と推察され、クチナシ青色素の出現は古くから観察されていたことがわかります。

クチナシ青色素の用途

食品の着色料

単に青色をつけるケースもありますが、黄色の色素と合わせて、緑色を出すのに用いられます。原材料表記には、クチナシ青色素という表記のほか、着色料(クチナシ)、クチナシ色素と書かれている場合もあります。

衣類などの染料

「クチナシブルー」等の名称で、布や糸の染色用に用いられることがあります。銅やアルミなどで媒染することで、鮮やかな青色を得ることができます。

クチナシ青色素の安全性

着色料としてのクチナシ青色素は、製品の外観の品質を高めるために、製品全体からみるとごく少量使用されるものです。また、クチナシ青色素は古くから使われてきた色素であり、人に対しての毒性を示すような事例も見られなかったことから、平成7年の食品衛生法改正時に食品添加物の解釈変更があった際には、「既存添加物」として食品に使用可能な色素のひとつに加えられました。その後、平成8年には安全性調査が行われています。「既存添加物の安全性評価に関する調査研究(平成8年度調査)」によると、マウスやラットに対する投与試験では、複数回の投与でも毒性は確認されず、一度に大量投与した場合でも、急性経口毒性はマウスの体重1kgあたり5g以上、ラットの体重1kgあたり10g以上となっており、一般的な添加物としては考えられないようなすさまじい分量を食べない限り、毒性はないと考えられます。

ただし、このデータ自体は、人体への影響調査ではないため、サプリメントの添加物として摂取する際は、目安量を守って使用することが大切です。

参考資料

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