ユーグレナ:人間に必要な栄養素のほとんどを備えた奇跡の生物
ユーグレナの誕生は約5億年前で、人類が発見したのはわずか400年前という、3つの中では最も歴史が浅い存在です。動物であり植物であるという独特の生態を持ち、人間が生きるために必要な栄養素のほとんどを含むという栄養価の高さ、細胞壁がなく消化吸収率が93.1%と極めて高いこと、さらに様々な効果が期待される独自成分パラミロンなどが大きな話題に。
やがて2005年に東京大学のベンチャー企業・ユーグレナ社が世界で初めてユーグレナの大量培養に成功すると、健康・医療分野での商品化が一気に加速し、新世代の健康成分として一大ブームを巻き起こしました。
スピルリナ:古くから食用とされてきた熱帯の栄養食
3つの中で最も長い歴史を持つのがスピルリナ。約35億年前に誕生した藻の一種で、地球上で最も古い生物の一種と言われています。アフリカや中南米の湖に生息しており、古くから地元の人々に栄養源として食用されてきました。
スピルリナの大きな特徴は、生物のエネルギー源であるグリコーゲンを光合成によって作り出すこと。他の2つは光合成でデンプンを作りますが、スピルリナにはグリコーゲンを作ることで消化吸収を早めるという効果があります。
1967年にこうしたスピルリナの優れた栄養価などが世界的に発表され、注目の健康成分として商品化が進みました。
クロレラ:驚異的な増殖力を持つ栄養補給源
クロレラは約20億年前の先カンブリア紀から生息している、直径わずか0.002mm〜0.01mmという小さな小さな球状の藻です。この極小の植物にはすさまじい生命力が宿っていて、体内に持っている葉緑素は一般的な野菜の10倍、光合成の能力も他の植物の数十倍高いといわれています。
また20時間で4分裂するという驚異的な増殖力を持ち、強い細胞壁に守られて絶滅することなく長い歴史の中で生き残ってきました。そんなクロレラにはアミノ酸、ビタミン、ミネラルなど豊富な栄養素がバランスよく含まれており、第一次大戦中から大量培養されるなど、古くから栄養補給源として利用されてきました。