ユーグレナを飼料として与えられた家畜は、一般の飼料を与えられた家畜に比べて、その体つきも肉質も良好であることが判明しました。家畜の主な食糧は穀物ですが、食糧難にあえぐ途上国では穀物が不足しています。家畜農家において生産性が向上すれば、世界中の食糧事情が改善へと向かうことでしょう。
ユーグレナを飼料として与えられた家畜は、一般の飼料を与えられた家畜に比べて、その体つきも肉質も良好であることが判明しました。家畜の主な食糧は穀物ですが、食糧難にあえぐ途上国では穀物が不足しています。家畜農家において生産性が向上すれば、世界中の食糧事情が改善へと向かうことでしょう。
家畜を育てるためは、非常に多くの飼料が必要です。たとえば牛肉を1kg生産するためには、その牛に11kgの飼料を与えなければなりません。そのため、世界で生産されている穀物の半分近くは、人間ではなく家畜の飼料へと回されています。
その一方で、食糧難にあえぐ途上国では、食用としてこれら飼料用の穀物を輸入。それでも食料が不足している状態です。先進国で飼料として使われている穀物をより多く途上国に回すことができれば、食料問題は大きく改善する可能性があります。家畜を効率よく、かつ栄養価の高い状態で育てることのできる飼料の開発が世界中から望まれています。
ユーグレナには、動物の成長に必要なタンパク質や豊富な栄養素が含まれています。飼料として活用することで、成長の良い家畜、肉質の良い家畜を育てることができると期待されています。
2017年、株式会社ユーグレナと研究機関との共同研究において、飼料としてのユーグレナ粉末を用いた実験が行われました。実験の結果によると、飼料としてユーグレナ粉末を与えられた家畜群は、他の家畜群に比べて良好な成長を見せたそうです。
株式会社ユーグレナは、秋田県との共同で飼料用としてのユーグレナの研究を行いました。一般の飼料を与えた比内地鶏と、飼料用のユーグレナを与えた比内地鶏とを比較し、その成長を確認する研究です。
研究の結果、一般の飼料を与えられた比内地鶏に比べ、ユーグレナを与えられた比内地鶏は体重が増加。それに加え、モモ肉に含まれる脂肪酸も増加することが確認されました。
同じく株式会社ユーグレナは、帯広畜産大学との共同研究により、ヒツジを対象に同様の研究を行ないました。
その結果、ユーグレナを飼料としたヒツジにおいてメタンの排出量が減少し、肉質が向上することが分かりました。家畜からのメタン排出は地球温暖化の主要因の一つとされているため、環境への負荷が軽減されるとの期待もあります。
現在、家畜の飼料のほとんどは人間が生産する穀物。穀物の生産には、膨大な資金と労力が必要です。一方ユーグレナは、二酸化炭素や太陽の光だけで自然に増殖をしていく生き物。その生産に大きな労力は要りません。
穀物の代替飼料としてユーグレナを活用する時代が来れば、生産される穀物の多くが人間へと還元されることになります。その結果、途上国の食糧難問題に大きく貢献することでしょう。また、人間が消費する穀物の比率が高くなることで、生産される穀物の質も向上していくことも考えられます。
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