ユーグレナに含まれるアスパラギン酸の効果とは？

ユーグレナ（ミドリムシ）に含有されている成分の一つに、アスパラギン酸があります。スポーツドリンクなどの配合成分として、その名前を見たことがあるという人もいることでしょう。アスパラギン酸の代表的な効果は疲労回復。スポーツ後はもとより、スポーツ前・スポーツ中に摂取することで、高いパフォーマンスへとつなげることが期待できる成分です。また、美肌成分としても知られており、化粧水や乳液などの配合成分としても使用されています。

アスパラギン酸とは

人間の体の大半は、20種類のアミノ酸から構成されています。アスパラギン酸は、このうちの一つ。非必須アミノ酸（体内で自然に生成されるアミノ酸）に分類されています。砂糖の200倍もの甘味があるとされる人口甘味料「アスパルテーム」は、アスパラギン酸を主要な材料として作られたものです。

アスパラギン酸には様々な効果があることが確認されていますが、中でも特に有名なのは疲労回復効果。スタミナを維持させる効果もあるため、多くのスポーツドリンクに配合されています。

アスパラギン酸には細胞にミネラルを運ぶ働きがあるため、摂取する際には、カルシウムやマグネシウム、カリウムなどのミネラル成分を多く含む食材を一緒に摂ると良いでしょう。

アスパラギン酸の効果・効能

アスパラギン酸にはさまざまな健康効果が期待されており、疲労回復効果、スキンケア効果などが注目されています。多くの健康食品やスキンケア商品に配合されているので、商品の成分表示などで目にする機会も多いのではないでしょうか。

疲労回復効果

アスパラギン酸には、クエン酸回路に働きかけることにより、疲労物質として知られる乳酸の分解を促す働きがあります。乳酸の分解が進むことにより、筋肉の疲労が効率的に解消します。

また、アスパラギン酸にはエネルギーのもととなるグリコーゲンの生成にも関与しています。よって、運動時のスタミナの向上も期待できるでしょう。

スキンケア効果

アスパラギン酸には、肌の保湿効果や新陳代謝促進効果があるとされています。これらの効果を応用し、現在では多くのスキンケア商品にアスパラギン酸が配合されています。

体調を整える効果

人はストレスや疲労を感じたとき、細胞内にたくわえられたビタミンやミネラルなどを消費するため、その結果、体液のバランスが乱れ体調不良を招くことも。アスパラギン酸には、消費されたミネラルを細胞内に再び導入する働きがあるため、体調を整える効果があるとされています。

アンモニアを体外へ排出する効果

アスパラギン酸には、尿の合成をサポートする働きがあります。尿中に含まれるアンモニアは有毒物質。体内に蓄積することにより、神経伝達物質の働きが阻害されるなど、様々な弊害をもたらします。アスパラギン酸の利尿作用は、有毒なアンモニアが体内に蓄積することを防ぎます。

アスパラギン酸の摂取方法・アスパラギン酸が多く含まれる食品

アスパラギン酸の摂取方法

食事でアスパラギン酸を摂取する場合、アスパラガスやもやしを積極的に食べると良いでしょう。

ただし、アスパラギン酸は、もともとタンパク質を構成するアミノ酸の一種。よってタンパク質を摂取すれば、ある程度のアスパラギン酸を摂取していることにもなります。栄養バランスが取れた一般的な食習慣である限り、特に意識せずとも、適度なアスパラギン酸を摂取していることになるでしょう。

食生活に偏りがあると自覚している人は、サプリメントを通じてアスパラギン酸を摂取するのも手段のひとつ。

なお、アスパラギン酸を過剰摂取したとしても、体内で蓄積されて健康被害を起こすことはありません。安心して摂取しましょう。

アスパラギン酸が多く含まれる食品

アスパラガス

アスパラギン酸を多く含む食品の筆頭は、その成分の名前の由来ともなったアスパラガスです。アスパラガスには、アスパラギン酸以外にも、ビタミンやミネラルなどが豊富に含まれているので、美容・健康のために積極的に摂取したいものです。食感や味も人気の野菜ですね。

もやし

アスパラガスにアスパラギン酸が多く含まれることはイメージができますが、実は、私たちの食卓でおなじみのもやしにも、アスパラギン酸は豊富に含まれています。もやしにおけるアスパラギン酸の含有量は、実にアスパラガスの2倍。価格の優等生としても知られるもやしを、ぜひ積極的に摂っていきましょう。

肉類

アスパラギン酸は、豚肉、牛肉、鶏肉などの肉類にも多く含まれています。健康のためにも、特に高タンパク低カロリーで知られる鶏肉を積極的に食べましょう。