栄養満点のユーグレナに含まれるシスチン。牛肉や牛乳などに含まれており、健康面や美容面で大きな効果が期待できる成分です。ここではシスチンの特徴や効能をまとめています。
体内でつくることができる非必須アミノ酸であるシステインが2つ結合したものをシスチンといいます。1801年にイギリスの宇良ストン医師によって初めて確認されたアミノ酸の一種でもあります。また、シスチンとシステインは相互変換されることも。このシスチンを構成しているアミノ酸のシステインは、食事から摂取することもできますが、必須アミノ酸の1つであるメチオニンから合成することもできます。そのほか、シスチンは人間の髪の毛や爪を構成しているケラチンというタンパク質に多く含まれているため、髪や爪の健康に大きく影響を与えている成分です。
シスチンを構成するシステインの推定摂取目安量は、システインを合成するメチオニンを合わせると15mg(体重1kgあたり)だとWHOが発表しています。システインは体内で合成できるものの、メチオニンは合成でできない必須アミノ酸です。不足させないために、メチオニンも積極的に摂ると良いでしょう。不足してしまうことはもちろんNGですが、摂りすぎも危険。システインを含むアミノ酸は腎臓に働きかける作用が大きいため、負担になるおそれがあります。肉や牛乳、魚など、システイン・メチオニンが含まれる食品の食べ過ぎには注意してください。
有害な物質から体を守る解毒作用を持っています。シスチンは有害物質と反応するとイオウを出し、害となる物質を体外へ排出。健康な体を保ってくれているのです。髪の毛を構成する成分のほとんどはイオウを含むタンパク質ケラチンでできているため、ヘアアイロンやストーブなどで焦がしてしまった場合、イオウの独特な香りがしますが、これは体に解毒作用が働いて代謝させようとする効果と同じ。タバコや化粧品、化学肥料などによって溜まる有害物質や金属にも反応して毒素を排出しようとするときにもイオウが発せられます。また、シスチンは肝臓への影響力が大きい成分です。不足してしまうと肝臓の機能が低下し、お酒を飲んだときにアルコールの排出が上手く機能しなくなります。倦怠感・二日酔いといった症状の悪化に繋がることもあるようです。よくアルコールを摂取する人はもちろん、喫煙している、日常的に化粧品や化学肥料を使っている方は、意識的に摂取した方がよいかもしれません。
内臓や皮膚、骨といった体の中で重要な部分を傷つけてしまう活性酸素。シスチンはその活性酸素から体を守る効果が期待できます。活性酸素はアルコールや喫煙、食事などあらゆるシチュエーションで体内に発生し、生活習慣病を発症させたり老化を促進したりする原因となるもの。シスチンを取ることによって活性酸素を取り除き、健康で若々しい体を保ってくれます。
健康的な髪の毛と爪をつくるシスチン。髪や爪はケラチンというたんぱく質から構成されています。通常、人間の皮膚のタンパク質には約3%しかシスチンが含まれていませんが、髪の毛を構成するケラチンには約18%ものシスチンが含まれているのだとか。また、ケラチンは18種類ものアミノ酸で成り立っており、構成比はシスチンが1番多いので、丈夫で健康的な髪や爪を維持するためにはケラチンは必要不可欠な成分だといえるでしょう。髪にコシがない、爪がすぐ割れるという方はシスチンを積極的に取りましょう。
シミの元となるメラニンをつくるチロシナーゼという酵素を抑制するシスチン。美肌・美白効果が期待できるので、美白やシミ予防・改善のサプリメントにも使われている成分です。このシスチンは、シミの元となるメラニンを抑制するのはもちろん、既に作られてしまったメラニンを排出し、シミを改善する力も期待できるのがポイント。
また、肌は一定期間内で生まれ変わります。しかし、偏った食事や睡眠不足といった生活習慣の乱れによって、上手く生まれ変わることができなくなります。シスチンはこの生まれ変わりを促進させ、透明感のある美肌へと導いてくれるのです。
健康と美容の両方からアプローチするのは最大のメリットだと言えるでしょう。
解毒作用や活性酸素を抑制する効果が期待できるほか、シミを予防・改善し美しい肌を保ってくれるシスチン。シミに困っている方や丈夫で健康的な髪の毛を保ちたい方、健康面に気を使いたい方はシスチンの含まれている食材を食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。シスチンは食べ過ぎるのは良くないので、摂取量には気を付けてください。また、シスチンを構成するシステインの合成に使われるメチオニンが含まれた食材も紹介しています。
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