葉酸は、微細藻類ユーグレナが作り出せる水溶性ビタミンの1つであり、人の体を作ったり維持したりしていく上で絶対的に欠かせない栄養でもあります。

加えて葉酸は、「赤ちゃんのビタミン」や「女性のビタミン」などとも呼ばれるように、特に妊娠中の女性や妊娠を望んでいる女性にとっても極めて重要な栄養です。

葉酸をきちんと摂取することで得られるメリットと、不足することで生じる問題について、まとめて確認しておきましょう。

命を作る栄養!ユーグレナが含む葉酸とは?

葉酸とは?

「葉酸」とは様々な食品やユーグレナに含まれているビタミンB群の1つです。

厳密には、サプリなどに含まれている“酸化された葉酸”を「葉酸(folic acid)」と呼び、自然の食品中に含まれている“天然の葉酸”なども含めた総称として、「葉酸塩(folate)」と呼ぶ場合があります。

葉酸は、DNAやRNAと言った遺伝情報の運び手となる核酸の合成や、体の組織を作る為の細胞分裂、その他にも体内で様々な反応の基礎となるアミノ酸を代謝する上で欠かすことの出来ない栄養です。

つまり、葉酸は人間が生きて、さらに子孫を残す上で、絶対に必要な「命の栄養」だとも言えるでしょう。

天然の葉酸塩よりも、サプリの葉酸の方が良い?

葉酸は、緑黄色野菜や果物などの食品中に含まれている天然の状態(葉酸塩:folate)と、サプリに含まれている酸化された状態(葉酸:folic acid)で、その吸収効率に差があることが分かっています。

そもそも、食品に含まれている葉酸塩は、体へ吸収される前に腸内で酸化されて「モノグルタミン酸型葉酸」へと変化します。そしてサプリに含まれている“酸化された葉酸”とは、つまりこのモノグルタミン酸型の葉酸であるのです。

言い換えれば、天然由来の葉酸塩を、最初から人体に吸収できる状態として調整されているものが「葉酸(folic acid)」です。

厚生労働省では食品からの葉酸吸収率を平均して約50%ほどとしており、一方サプリなどからの葉酸吸収率を85%ほどとしています。そう考えると、妊婦や妊娠を計画している女性など、特に葉酸の十分な摂取が望ましいとされる人などは、積極的にサプリや健康補助食品を併用していくべきでしょう。

また、短期間の内に吸収できる量を超えた葉酸を摂取しても、余った分は尿として排出されてしまうので、“必要量を継続して摂取する”ことが、葉酸を摂る上で重要です。

葉酸の1日の摂取推奨量

厚生労働省が出している「日本人の食事摂取基準(2015年版)」を参考にして、1日に目指すべき葉酸の摂取量(単位μg)が分かります。

  • 生後0~5ヶ月:40
  • 6~11ヶ月:60
  • 1~5歳:90~100
  • 6~9歳:130~150
  • 10~11歳:150~180
  • 12~17歳:190~250
  • 18歳以上:240
  • 妊婦:推奨量+240
  • 授乳婦:推奨量+100

※妊娠を計画している女性や妊娠の可能性がある女性は、胎児の先天的な障害の発症リスクを下げる為、さらに400μg/日の「葉酸(folic acid)」の摂取が望まれます。

参考資料:厚生労働省(2015)「日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要」[online]http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf#search='葉酸 日本人の食事摂取基準'(参照2017.02.18)

葉酸の効果・効能とは?

1.心筋梗塞の予防

適切な葉酸の摂取は、心筋梗塞のリスクを下げる可能性があると推察されます。

2.ガン予防

葉酸は大腸ガンや乳ガンなど、様々なガンの発症リスクを低下させる効果を持つことが示唆されています。

3.脳卒中の予防

脳梗塞など、脳に対する種々の病気に関しても、葉酸による発症リスクの低下が望めると考えられています。

4.貧血改善

葉酸は血液細胞の増産を助けて、貧血改善にも効果が期待できます。

5.うつ病の改善

体内の葉酸値が低い人は、うつ病を発症しやすいとされている為、十分量の葉酸によってうつ病を予防したり、その症状の改善を後押しできるかも知れません。

6.胎児の先天異常のリスクを下げる

葉酸が不足すると、神経管閉鎖障害の発症など、胎児の発生に深刻な影響を与えます。その為、既に妊娠中の女性だけでなく、妊娠を計画中の女性なども、普段以上にしっかりと葉酸を摂取しておくことが不可欠です。

参考文献

厚生労働省『「総合医療」に係る情報発信等推進事業』「総合医療」情報発信サイト,「葉酸塩 Folate」[online]http://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/05.html(参照2017.02.18)

厚生労働省(2000)「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」[online]http://www1.mhlw.go.jp/houdou/1212/h1228-1_18.html(参照2017.02.18)

水上尚典(2009)「【総説】葉酸摂取のすすめ Increased Folate Intake is Recommended」[online]https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcam/6/2/6_2_53/_pdf(参照2017.02.18)

岡井いくよ, 他(2009)「葉酸と神経管閉鎖障害ならびにライフスタイル指導に関する栄養士の認知度調査(2007)」[online]https://www.jstage.jst.go.jp/article/eiyogakuzashi/67/5/67_5_279/_pdf(参照2017.02.18)

葉酸は摂りすぎるとダメなのか?

基本的には、食べ物から摂取する葉酸の量が増えたとしても、体にほとんど害はないとされています。

ただし、何事にも限度があるように、大量のサプリなどから葉酸を過剰に摂取することで高まるリスクを覚えておくことも大切です。

葉酸の摂りすぎで考えられるリスク

「葉酸過敏症」

一日の必要摂取推奨量を過度に超えた葉酸(18歳以上で1000μg超)を、長期的に摂取すると、一部の人に「葉酸過敏症」というアレルギー症状を招く恐れがあるとされています。

「ビタミンB12欠乏症の見落とし」

葉酸の摂取によってビタミンB12の欠乏が引き起こされるわけではありませんが、高用量で葉酸を摂取した結果、体内でビタミンB12が不足している「ビタミンB12欠乏症」の発見が遅れる可能性があります。ビタミンB12が不足すると神経が傷つき、脳や脊髄などに深刻かつ永久的なダメージを負うことがあるので注意が必要です。

「一部のガン患者で、ガンの進行を早める可能性がある」

研究により、葉酸を適切に摂取することで、ガンの発症リスクが下がることが示唆されています。しかしその反面、特に結腸や直腸にガンを発症した患者において、ガン発症後に葉酸を過剰に摂ると、ガン細胞の分裂を促進し、ガンの進行を早めてしまう恐れがあるともされています。

「葉酸以外の栄養の過剰摂取」

葉酸を含むサプリなどを飲み過ぎると、葉酸以外の栄養も過剰に摂取してしまいやすくなり、結果として体に副作用が引き起こされるかも知れません。

葉酸の摂取にはサプリがおすすめ!

葉酸が多く含まれる食品とは?

葉酸はユーグレナ以外にも、野菜や果物、豆類、穀類など植物性の食材や、動物のレバーに比較的多く含まれています。

葉酸を食品から摂る際の注意点

葉酸は水溶性ビタミンである為、野菜を茹でたり穀物を煮込んだりすることでお湯や出汁の中に溶け出してしまう上、熱にも弱く、加熱しすぎることで変性してしまう場合もあります。

食事で葉酸を摂取する際は、加熱時間を調整し、煮込んだスープも一緒に飲むなどの工夫が大切です。

サプリで葉酸を摂取しよう

厚生労働省でも、普段の食事で十分な葉酸量を摂取できない人や、妊娠を計画している女性など特に葉酸を必要とする人では、サプリなどを効果的に利用することを推奨しています。

ユーグレナは59種類の栄養を一緒に摂れる

ユーグレナのように、葉酸だけでなく、ビタミンB12なども含めた人間に必要な栄養をまとめて含んでいるサプリは、健康を総合的にサポートしたい人におすすめです。

ユーグレナサプリには色々な種類があるので、ライフスタイルや好みにあったものを選び、継続して飲む習慣を付けましょう。

まとめ

葉酸は不足することが危険である一方、一度に大量摂取しても体内で蓄積できず、継続して摂取することが必要な栄養です。ユーグレナなどを効果的に活用しながら、不足しがちな栄養をしっかりと補給して、健康的な毎日を謳歌して下さい。

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