昨今、スポーツドリンク業界で話題のBCAA。BCAAとは3種類のアミノ酸を指した総称ですが、このうちの1つがイソロイシンです。疲労回復効果や筋肉成長を促す効果など、様々な作用があることで知られますが、他にも、糖尿病や肝疾患などの病気を予防する効果もあることから、医療業界では医薬品としても活用されることがあります。なお、イソロイシンは必須アミノ酸(体内で自然に生成されないアミノ酸)に分類されます。栄養バランスのとれた食生活を意識することで、イソロイシン欠乏症に陥らないようにしましょう。
人間の体を構成するタンパク質は、20種類のアミノ酸の組み合わせによってつくられています。これらアミノ酸のうち、体内で自然に生成されるタイプのものが非必須アミノ酸(11種類)で、体内では自然に生成されないタイプのものが必須アミノ酸(9種類)。イソロイシンとは、9種類ある必須アミノ酸のうちの1つです。
必須アミノ酸は体内で自然に生成されないので、食事などによる外部からの摂取が不可欠。バランスが乱れた食習慣の人にはイソロイシン不足が懸念されるため、注意が必要でしょう。
なおイソロイシンは、昨今スポーツドリンクなどで話題のBCAAを構成する成分の一つ。9種類の必須アミノ酸のうち、バリン、ロイシン、イソロイシンの3種類を総称してBCAAと呼びます。
BCAAは筋肉を構成する主要なタンパク質となるため、プロアスリートを始め、スポーツの習慣のある人たちから注目を集めています。
3種類のBCAAは、一緒に働くことによって様々な相乗効果を発揮します。そのため、3種類のうち一部を偏って摂取しても、BCAAの効果・効能を十分に得ることはできません。様々な種類の食材を摂ることにより、栄養をバランス良く摂取することが大事です。
イソロイシンの様々な効果・効能については、今もなお研究が進められている最中。スポーツドリンクなどに含まれていることからも分かる通り、特に、イソロイシンの疲労回復効果は有名です。
運動時のエネルギー源になるグリコーゲン。このグリコーゲンを貯蔵する役割を果たすのがイソロイシンです。グリコーゲンが不足すると体は疲労を感じやすくなります。
また、イソロイシンには脳内のセロトニンの分泌量を抑える働きがあります。セロトニンとは、脳に疲労感を伝える物質。イソロイシンによるセロトニンの抑制作用により、疲労を感じにくくさせる効果が期待できるでしょう。
イソロイシンには、甲状腺ホルモンの分泌を促す働きがあります。分泌された甲状腺ホルモンは全身をめぐり、筋肉や骨格の成長に寄与。成長期の身体にはイソロイシンが欠かせません。
イソロイシンは、全身の末梢にいたるまでの神経伝達に深く関与する成分。脳から出された指令を抹消まで素早く正確に伝え、これに対する肉体の反射速度を速める働きがあります。
イソロイシンには血糖値の上昇を抑える働きや、肝機能を高める働きがあります。糖尿病をはじめとした生活習慣病の予防のために、イソロイシンを積極的に摂取することが推奨されます。
穀類、野菜、肉類、魚介類などのバランスの良い食事を摂っている限り、イソロイシンが欠乏することはまずありません。ただし、外食が多い人、インスタント食品を摂ることが多い人、ダイエット中の人などにおいては、イソロイシン不足に陥る恐れがあるので注意しましょう。
上述の通り、イソロイシンは必須アミノ酸なので体内で自然に生成することはありません。外部からの摂取が不可欠なので、不足の恐れがある人はサプリメントから補充することも考えましょう。
文部科学省が公表している「食品成分データベース」を参考に、私たちが普段よく口にする食材の中から、イソロイシンを特に豊富に含む食品をピックアップしました。
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