オレイン酸の効能
生活習慣病を改善する効果がある
通常、脂肪は酸化が進むと活性酸素と結びつくことで、DNAに傷をつけたり壊したりしてしまうため、動脈硬化やがんを発症させる原因に繋がります。オレイン酸は酸化しにくい性質を持っているため、生活習慣病を予防・改善できると言われているのです。また、高血圧や心臓病の原因となる「悪玉コレステロール」を減らして、その増加を抑制する「善玉コレステロール」は減らさないという性質があります。そのため、摂りすぎを心配する必要はありません。(※1)
便通が良くなりお腹すっきり
便秘の原因は食物繊維が不足したことが第一に挙げられますが、油が不足することも原因の1つ。特にダイエットをしていると油分を避けがちです。油は腸に溜まった物質を柔らかくし、排便を促してくれるので、一定量摂取することが大切です。オレイン酸が含まれているオリーブオイルは生活習慣病になりにくいなど、健康面でのメリットが豊富にあるので、適度に摂る分には問題ありません。
胃酸の分泌を抑制する
飽和脂肪酸よりも、胃に残る時間が短いオレイン酸。日頃から胃酸の分泌を少なくするオレイン酸を摂取することで、胃の痛み・病気を防ぐこともできます。胃酸は胃もたれや胸やけに繋がるほか、胃酸過多症胃炎や十二指腸潰瘍といった病気に繋がる場合もあるので注意しましょう。
美肌効果の期待大
生活習慣病の予防・改善、便通を良くするなど健康面で高い効果が期待できるオレイン酸は、美容面でも重要な役割を持っています。オレイン酸は人の肌にもともと存在する皮脂と形成が似ており、なじみやすいうえに、肌の表面に膜を張り皮膚を乾燥から守ってくれるのです。オレイン酸を含むオリーブオイルはスキンケア用品としても使われており、肌の皮脂量や水分量を保ってくれます。ほかにも乾燥で硬くなった肌を柔らかくする、肌の角質を取り除きなめらかにする、シワを抑制してアンチエイジング効果を発揮するなど、あらゆる面から美肌へアプローチする成分です。
便秘改善で美肌へ導いてくれる
便秘で腸内環境が悪化すると、有毒物質や臭気物質は全身に回ります。もちろん肌にも影響が表れ、肌荒れを起こしてしまうのです。オレイン酸の作用で便通が良くなると、美肌になるほか口臭や体臭も改善してくれます。
食品としての利用
オレイン酸を含む食材は多く存在します。その中でもオリーブオイルが一般的です。動脈硬化や心疾患などの病気を予防することがわかってからは、「健康的な油」として料理に使用する方が多くなりました。食べれば食べるほど健康に良いというわけではなく、適度に摂取することが大切です。
オレイン酸を多く含む食品は以下が挙げられます。
- オリーブ油
- 紅花油
- ひまわり油
- ナタネ油
- 胡麻油
- アボカド
- アーモンド
- ピーナツ
- マカダミアナッツ
- カシューナッツ
- 豚肉
- 鶏肉
- 牛肉
- 枝豆
- ピーマン
- 油揚
- とうもろこし
- 高野豆腐