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不思議な成分・プトレシン

プトレシンは、ユーグレナにも含まれる有機化合物のポリアミンのひとつで、その匂いが特徴的な物質です。健康効果はまだまだ未知数ですが、生命活動には欠かせない成分であり、腸内細菌が作り出す物質でもあるため、様々な効果が期待されています。どのような効果があると考えられ、何をすると摂取することができるのか、詳しくみてみましょう。

プトレシンとは?

プトレシンはポリアミンの一種であり、独特の匂いがある物質です。臭い匂いの代表であるアンモニアの分子構造が一部変わった「アミン」という種類に分類されていることからも、あまり良い匂いではないことが想像できるでしょう。この匂いはよく「腐った肉の匂い」と言われます。プトレシンはアミノ酸が細菌などによって分解されることによってつくられる成分でもあるのです。これだけ聞くと、あまり体に良いイメージは浮かびませんが、プトレシン自体はヒトの細胞の中でも少量ですが合成されており、ポリアミンは細胞分裂に必要な成分ですので、プトレシンはどちらかというと体にとって大切な役割があると考えられます。

プトレシンの効果

プトレシンは、スペルミジンやスペルミンとともに、ポリアミンの代表的な種類として挙げることができます。ヒトの中で腸内細菌によって合成されるときは、アミンを2つ含むプトレシンから順につくられ、アミンが3つのスペルミジン、アミンが4つのスペルミンという順番となります。通常、ポリアミンはアミンの数が3つ以上の場合を指すのですが、プトレシンは代謝によってスペルミジンやスペルミンに変化することから、ポリアミンに分類されているのです。

プトレシンについては、今はまだ、確実と言い切れる健康効果は挙げれられませんが、以下のような効果が期待されています。

マウスで検証された不妊改善効果

プトレシンは近年、細胞の成長と増殖に深く関わっていることから注目を集めるようになってきました。2015年にカナダの学者によって行われた実験では、老化したメスのマウスに、排卵日の数日前にプトレシン入りの水と何も入っていない水をそれぞれ投与したところ、プトレシン入りの水を飲んだマウスには胚盤胞の増加、流産率低下、生産率増加(出産数増加)という効果が現れたということです。さらに、母親マウスへの健康に悪影響は認められなかったとのことで、今後、人への応用研究が待たれています。プトレシンが細胞分裂の増殖因子であることから、卵子への効果や染色体異常を防止する効果が現れたのではないかと考えられていますが、この機能が人にも有効であれば、医療面での成果も期待できそうです。

抗炎症効果

プトレシンを含むポリアミンには、抗炎症作用があることが知られています。特に、老化によって炎症反応をコントロールするサイトカインをポリアミンが抑制する効果があり、炎症の継続によって老化が進むという悪循環を断ち切る可能性を秘めているのです。

アレルギー予防効果

さらにプトレシンは、腸内細菌によって作り出されると大腸のバリア機能を高めます。腸管は上皮細胞が1層に並び密着することによってできていますが、ポリアミンによって上皮細胞に関わるタンパク質が活性化されます。上皮細胞が分泌する粘液層により、炎症物質やアレルゲンが体内に入るのを防ぎ、アレルギーを防いでいると考えられます。上記の抗炎症効果とあわせて考えると、炎症やアレルギーで悩みがちなお肌のトラブルなど、さらなる効果も期待できそうです。

プトレシンが多く含まれる食品

食物におけるプトレシンの含有量は、一概には言うことができません。というのも、食物の保管状況などにより大きく変動してしまう成分なのです。不安定なプトレシンですが、概して多く含まれる食品をいくつか挙げてみましょう。

発酵食品

チーズ、醤油、みそ、ザワークラフトなどの発酵食品には、ポリアミンの中でもプトレシンが多く含まれています。

白身魚

青魚にはヒスタミンやチラジンが多く含まれており、アレルギーの誘発や毒性が問題になることがあります。一方、これらの少ない白身魚には、プトレシンが多く含まれることがわかっています。

プトレシンをはじめとしたポリアミンは、その匂いもあり、純粋に取り出されサプリメントとして販売されている例は無いようです。しかし、ユーグレナのように様々な栄養素が複合的に含まれたサプリメントの1成分として含まれることも多く、相乗効果があるとされるアルギニンなども同時に摂取できるため、ユーグレナを活用することでプトレシンを上手に取り入れられるでしょう。

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