ユーグレナにも含まれている亜鉛は、多くの酵素を構成する際に欠かせない働きを持っています。体内では筋肉と背中に特に多く含まれており、他にもすい臓や前立腺、皮膚、肝臓などにも含まれているミネラルです。
体内にはたくさんのたんぱく質が存在していますが、アミノ酸からたんぱく質を再合成する際にも亜鉛が必要になりますし、DNAを合成する際にも亜鉛がなくてはなりません。
他にも、骨が成長するにも亜鉛が必要ですし、体内で新しい細胞が作られる際には亜鉛が働いてくれています。ここからもわかる通り、亜鉛が不足すると様々な不調が現れるようになるのです。
参考:健康長寿ネット:亜鉛の働きと1日の摂取量
まず、摂取推奨量からチェックしてみましょう。
女性
男性
続いて、過剰摂取が心配される耐容上限量については次の通りです。
女性
男性
- 18~19歳・70歳以上…40mg
- 30~69歳…45mg
推奨量を確認してみるとわかる通り、推奨量の5倍程度摂取した場合には過剰摂取に繋がる恐れがあります。一度だけ大量に取り入れたとしても大きなトラブルに繋がる可能性は少ないのですが、慢性的に過剰摂取の状態になると不調が現れる危険性もあるので十分注意しましょう。
亜鉛には銅の吸収も抑える働きがあるため、過剰摂取が続いた場合には銅の吸収阻害による銅欠乏が発生する恐れがあります。他にも免疫障害や腹痛、下痢、吐き気、HDL(善玉)コレステロールの低下、上腹部痛など様々なトラブルに繋がるリスクが高まるのです。
参考:健康長寿ネット:亜鉛の働きと1日の摂取量
亜鉛を外から取り入れた場合、吸収率は一般的に約30%と言われています。吸収率が軽く60%を超えるような栄養素もありますが、それに比べると吸収率は低いです。
そのため、通常の食品から亜鉛を含むものを取り入れていたとしても過剰摂取に繋がる恐れはほとんどありません。
それどころか、極端なダイエットなどを行っている若い世代では亜鉛不足の傾向が強くなっています。できるだけ食事の中で亜鉛を取り入れられるようにメニューを考えてみてはどうでしょうか。
過剰摂取に関して注意しなければならないのが、サプリメントから取り入れるケースです。
サプリメントを正しく飲んでいれば過剰摂取の心配はありませんが、複数のサプリメントを自己判断で組み合わせたり、ユーグレナのように亜鉛が含まれるものにプラスして更に亜鉛のサプリメントを飲んだりすると過剰摂取になりかねないので、自分がどれくらい亜鉛を摂取しているのかについて確認しておきましょう。