ユーグレナ社の歴史
今、ミドリムシは食品やサプリに加工されて私たちの手元に届くようになり、さまざまな事業分野での研究もさかんに行われています。そうした状況が生まれたのは、株式会社ユーグレナが、世界初となるミドリムシの屋外大量培養を成功させたことがきっかけ。ユーグレナ社がどんな経緯で誕生し、今日までどのような取り組みを行ってきたのか?その歴史をチェックしてみましょう。
今、ミドリムシは食品やサプリに加工されて私たちの手元に届くようになり、さまざまな事業分野での研究もさかんに行われています。そうした状況が生まれたのは、株式会社ユーグレナが、世界初となるミドリムシの屋外大量培養を成功させたことがきっかけ。ユーグレナ社がどんな経緯で誕生し、今日までどのような取り組みを行ってきたのか?その歴史をチェックしてみましょう。
きっかけはバングラデシュでの体験
株式会社ユーグレナの創業者で、現在も代表取締役社長を務めている出雲 充氏。彼はかつて東京大学農学部に在籍しており、当時インターンシップで訪れたバングラデシュでの体験がきっかけで、ユーグレナ社を設立させたのです。
バングラデシュでは米が豊富に収穫されていたため、そこに暮らす人々は空腹ではなかったものの、必要な栄養が不足しているという「飢餓」に苦しめられていました。出雲氏はこの問題を目の当たりにし、それを解決できる、幅広い栄養素が豊富に摂取できる食品を探し求めるようになったのです。
そして2年後、出雲氏は大学の後輩であった鈴木 健吾氏(現在、ユーグレナ社の研究開発担当)から、ミドリムシ(ユーグレナ)の話を聞きました。動物と植物、両方の栄養素を豊富に含んだミドリムシの可能性に魅せられ、二人はその研究に取り組んでいくことになったのでした。
ユーグレナ社を設立し、ミドリムシ事業を開始
出雲氏が研究を始めた時、まだミドリムシの大量培養技術は確立されていませんでした。それまでにも多くの研究者がミドリムシの培養に挑戦しましたが成功は叶わず、当時は不可能であると見なされるほど困難なものだったのです。
出雲氏は他の大学などにも協力をあおぎながら研究を続け、一緒に研究に取り組んできた仲間たちとともに、株式会社ユーグレナを設立しました。そして、過去の研究における失敗データを収集、検証し、さらに独自の発想を加えることで、ついに世界初となるミドリムシの屋外大量培養を成功させたのです。
培養の成功後、ユーグレナ社はミドリムシの持つ栄養素を活用するためにさまざまな製品を開発。その市場に多くの企業が参入するようになり、今日のように手軽にユーグレナ配合の商品が手に入るようになってきました。
さらに多くの事業分野へ進出
現在、ユーグレナ社は石垣島にある培養工場で、年間60トンものユーグレナを培養。それらは私たちが目にするような食品、サプリメント、化粧品などの製品開発だけでなく、さらに多くの事業分野に活用されています。ユーグレナ社は他の企業やさまざまな研究機関と提携し、バイオ燃料や環境に優しい新素材の材料として研究。ミドリムシの持つ可能性を、私たちが想像もできなかったような領域にまで拡大させています。
活動拠点も海外まで広がっており、出雲氏がユーグレナ社を興すきっかけとなったバングラデシュでもユーグレナ入りのクッキーを提供するといった活動をしています。まだまだ先は長いかもしれませんが、ユーグレナ社は、出雲氏が社創業前から思い描いているという「ミドリムシで食糧問題やエネルギー問題を解決する」という理想に向かって着実に前進を続けているようです。
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