フラクトオリゴ糖とは

ユーグレナサプリメントには、ユーグレナ以外にも様々な成分が含まれている商品が数多くあります。ここでは、腸内で善玉菌の栄養となる「フラクトオリゴ糖」という成分について、その特徴や効果をまとめてみました。

フラクトオリゴ糖の特徴

フラクトオリゴ糖とは、フラクトース(フルクトース)という糖が、砂糖と連なって結びついたものを指します。フラクトースは果糖とも呼ばれ、文字通り、果物の甘みとして知られる成分です。このフラクトースとショ糖(一般的な砂糖の成分)が組み合わさったものがフラクトオリゴ糖です。フラクトオリゴ糖の甘味度はショ糖の30%〜60%で、その甘味の質や食品加工上の品質特性はショ糖に類似しています(注1)。そのまま食べても、クセがなくスッキリとした美味しい甘味です。人工的につくる際は、ショ糖を原料として、微生物を利用して発酵させてつくられます。自然界ではバナナや玉ねぎ、ごぼうなどに含まれるほか、ハチミツにも多く含まれています。

そもそもオリゴ糖とは、複数の糖類が結合してできた糖類の重合体のことを指しますが、この成分が腸にとって良い働きをすることは100年以上前から知られていました。かつては母乳栄養児と人工栄養児を比べると母乳栄養児の方が病気にかかりにくく、かかっても早く治癒することが知られていましたが、1899年にパスツール研究所において母乳栄養児の便にビフィズス菌が含まれていることが明らかとなり、その後、ビフィズス菌の増殖に関わっていたのが母乳に含まれるオリゴ糖であったことがわかりました。

腸内の善玉菌を増やす効果がある物質をまとめてプレバイオティクスと言います。オリゴ糖自体はヒトの消化酵素では分解できませんが、善玉菌のエサとして腸内で利用され、その結果、善玉菌が増殖するのです。

フラクトオリゴ糖の効果

フラクトオリゴ糖はビフィズス菌や乳酸菌などの腸内善玉菌のエサとなり、摂取することで善玉菌が増加します。この善玉菌の増加によって、以下のような効果が得られることがいくつかの実験で確認されています。

有益な有機酸が増える

善玉菌が増加すると、酢酸・プロピオン酸・酪酸といった、静菌作用がある有機酸が増加します。これによって腸内のpHが下がり、悪玉菌が抑えられます。また、腸のぜん動運動が活発になり、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が体に取り込まれやすくなります。(注2)

腸内の有害物質や酵素活性を抑えられる

腸内にはアンモニアをはじめとする有害物質が存在しますが、腸で体内に吸収され、無害化されてから排出されます。その際に、悪玉菌のつくる有害な酵素活性が高いと、無害化された有害物質が再び体内に戻ってきてしまうのです。フラクトオリゴ糖を摂取することで、その悪循環を解消し、有害物質の量や有害な酵素活性の量が減少することがわかっています。(注2)

下痢などの症状を抑える

急性の下痢を罹患した小児に対する投与実験では、フラクトオリゴ糖を与えられたグループが、対照群と比べて短期間で回復することがわかりました(注3)。フラクトオリゴ糖を投与されると、消化管内での腐敗物質量が減ったことから、腸内環境が改善することがわかります。また、実験では、下痢の悪化などの副作用は見られませんでした。

フラクトオリゴ糖を摂取する際の注意点

フラクトオリゴ糖は果物や野菜にも含まれる物質であり、摂取することによる体への悪影響について目立った報告はありません。しかし、メーカーによると「食べ過ぎあるいは体質、体調により、お腹がゆるくなることがあります。(注4)」との警告が出されています。これは摂取する量を調整することで、通常は数日で落ち着くようです。また、腸が活性化することによりガスが出て気になるという方もいるかと思いますが、その場合は夜間や就寝前に摂ることが勧められています。

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