エイジングケアの専門ドクターが、それぞれの症状について、原因や気を付けるべき生活習慣などを解説しています。
ぜひ参考にしてみてください!
ユーグレナを賢く摂るには?
私たちに必要な栄養素を豊富に備え、優れた健康効果を持つユーグレナ。効率よく摂るためにはサプリメントが一番です。とはいえ、商品によって形状や含有成分などに違いがあり、種類もさまざま。
当サイトでは、その賢い選び方と、おすすめのサプリを紹介します!
こんなにある!ユーグレナのマルチな効果
ユーグレナの豊富な栄養素は全身の免疫力を高めるだけでなく、アトピーやメタボ、高血圧などを改善したり、アンチエイジングや肌荒れなどの美容効果を発揮したり、さまざまな効果が実証されています。気になるユーグレナのマルチな効果をくわしく紹介します。
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健康効果
免疫力アップ
健康を脅かす免疫低下を改善!ウイルスや病原菌などの外敵から体を守り、体内の有害細胞を取り除こうとする自己防衛機能「免疫力」が低下すると、アレルギーやがんなどさまざまな健康被害を引き起こします。そこで注目されているのが、世界でもユーグレナにしかない特有成分。免疫力を高めて、病気や肥満を予防できることが研究でわかってきました。
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健康効果
抗アレルギー
ユーグレナの特有成分にはつらいアレルギー反応を抑える働きがあると言われています。
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健康効果
肝臓の保護
活性酸素の分解を促して肝臓のダメージを軽減し、正常に働くよう保護します。
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健康効果
高血圧の予防・改善
ユーグレナは高コレステロールを軽減し、血流をスムーズにして高血圧症を改善します。
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健康効果
腸内環境の改善
腸内に滞留した老廃物や余分な脂肪を洗い流し、善玉菌を増やして腸内環境を整えます。
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健康効果
中性脂肪・コレステロール値の改善
余分な脂肪やコレステロールを排出ユーグレナの特有成分パラロミンにある無数の穴が、余分な脂肪やコレステロールなど体に不要な物質をしっかり抱き込んで体外に排出。血中コレステロール値や中性脂肪値を低下させることが研究結果でわかっています。また豊富に含まれるEPAやDHAも悪玉コレステロールを減らし、太りにくくする効果があると言われています。
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健康効果
デトックス
余分な脂肪や重金属などの有害物質を体外に排出し、体を正常な状態に戻します。
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健康効果
痛風の予防・改善
痛風の原因であるプリン体を体外に排出し、血中尿酸値を低下させる働きがあります。
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健康効果
生理痛・PMS改善
痛みを引き起こす子宮収縮を軽減し、ホルモンの変化で乱れがちな体内環境を整えます。
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健康効果
更年期障害の予防・改善
自律神経を整えて心を安定させる更年期障害はホルモンバランスと自律神経の乱れによって、さまざまなツラい症状を引き起こします。ユーグレナは免疫機能に働きかけて自律神経のバランスを整え、ストレスホルモンを減少させると言われています。また気持ちを晴れやかにして前向きにしてくれたり、うつ状態を改善して心を落ち着ける効果も期待されています。
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健康効果
妊娠中の栄養補給
赤ちゃんに欠かせない栄養素をはじめ、母子ともに必要な栄養をたっぷり補給できます。
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健康効果
うつ
ユーグレナに含まれる必須アミノ酸が幸せ物質を分泌して心身を整えます
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健康効果
がんへの効果は?
免疫機能アップ効果と豊富な栄養素が、がんへの抵抗力を強めると期待されています。
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健康効果
不眠症解消
ユーグレナに含まれるグリシンは深部体温を下げて、眠りやすい状態にしてくれます。
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健康効果
乾燥肌
天然保湿因子の生成を促し、肌のバリア機能を高めて乾燥肌を体の内側から改善します。
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健康効果
血行不良の改善
ユーグレナが持つ豊富なビタミンやミネラルは、血行不良の改善にも効果的です。
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健康効果
糖尿病の予防・改善
ユーグレナの成分が血糖値の上昇を抑制し、糖尿病の予防・改善をサポートします。
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健康効果
インフルエンザの緩和
インフルエンザウイルスを減少させる効果があるため、予防や症状緩和が期待されています。
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健康効果
ロタウイルスの予防
ユーグレナにはロタウイルスの増殖を抑える働きがあり、感染性胃腸炎の予防に効果的です。
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美容効果
アンチエイジング
ユーグレナには善玉ホルモンを増やして、体の中から若返りを促す働きがあります。
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美容効果
美肌
肌トラブルの元になる腸内環境の乱れを整え、肝臓を元気にして美肌を作ります。
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美容効果
ダイエット・
体脂肪減少食事制限で不足しがちな栄養を補給し、代謝を高めて痩せやすい体をサポートします。
ユーグレナの効果・効能に関するエビデンス
ユーグレナには世界中の研究機関が注目しており、これまでにも様々な実験が行われてきました。健康・美容効果の裏付けとなるデータも数多く報告されており、その驚きの結果に、ますます期待が高まります。ここでは、その一例をご紹介します。
ユーグレナがスギ花粉症の症状を緩和
兵庫県立大学と株式会社ユーグレナがマウスを使った実験を行い、ユーグレナを食べたマウスは花粉症を示す行動が減少したという結果を報告。このデータにより、ユーグレナにスギ花粉症の症状を緩和させる可能性があることが示唆されました。
参考:(PDF)小泉未希,吉井唯,湯浅正洋,澤村弘美,渡邊敏明,吉田絵梨子,鈴木健吾「スギ花粉モデルマウスにおけるユーグレナの効果についての検討」[pdf]ユーグレナがインフルエンザ症状を緩和
株式会社ユーグレナは、ユーグレナの摂取によってインフルエンザウイルスの排除が促進されたという研究結果を発表しました。ユーグレナを与えたマウスにインフルエンザウイルスを投与したところ、免疫細胞が活性化し、インフルエンザ症状を緩和する効果が示唆されたそうです。
参考:株式会社ユーグレナ「微細藻類ユーグレナの継続摂取により、免疫伝達物質の産生が促進され、インフルエンザ症状が緩和される効果示唆を確認しました」ユーグレナの摂取で排便が活発化
ユーグレナ社の研究で、ユーグレナを含む食品の摂取によって排便の回数や量に増加が見られたという結果が確認されました。これは、ユーグレナが便秘を改善する可能性をを示唆しています。
参考:(PDF)株式会社ユーグレナ「微細藻類ユーグレナ含有食品の摂取による便秘改善効果を示唆する研究結果を確認しました」[pdf]はじめてのユーグレナ基礎知識

ユーグレナの和名はミドリムシ。理科の授業などで聞いたことがありますね。ミドリムシは5億年以上前から地球に存在しているといわれており、人類が誕生するはるか昔から地球に住んでいるのです。名前に「ムシ」とついてはいますが、実は虫ではなく藻類の一種。大きさ0.05mmの微生物で、動物と植物の性質をあわせもっているのが特徴です。水中で光合成を行いつつ、鞭毛(べんもう)という毛のような器官を使って水中を泳ぎ回ることができます。
近年、ミドリムシが注目されるようになった理由は、その豊富な栄養素にあります。13種類のビタミン、18種類のアミノ酸、10種類のミネラル、13種類の不飽和脂肪酸。合計59種類もの栄養素を含んでおり、動物性と植物性の栄養が同時に摂取できるのです。
さらに栄養吸収の妨げとなる細胞壁を持たず、93.1%という驚異的な栄養吸収率をほこる点や、ミドリムシだけが持つパラミロンという成分など、独自の優れた特徴が多数。そうした背景から、特に健康食品として研究が進んでいるのです。特に、現代人に不足しがちな栄養素が効率よく摂取できることから、サプリメントとしての商品化がさかんに行われています。
また、ミドリムシから抽出した油から作るバイオプラスチックや、その油をバイオ燃料として活用しようという試みにも注目が集まっており、さまざまな可能性が期待されています。 そのほか、クロレラ、スピルリナといった健康食品との違いや、摂取する際の注意点など、さらに詳しく知りたい方は、以下のページをチェックしてみてください。>>はじめてのユーグレナ基礎知識
名称 | ||
---|---|---|
和名 | ミドリムシ、ユーグレナ | |
学名 | Euglena Ehrenberg, 1830 | |
分類 | ||
ドメイン | 真核生物 Eukaryota | |
界 | エクスカバータ Excavata | |
階級なし | Discoba | |
階級なし | 盤状クリステ類 Discicristata | |
階級なし | ユーグレノゾア Euglenozoa | |
門 | ユーグレナ類 Euglenida | |
綱 | ユーグレナ藻綱 Euglenophyceae | |
目 | ユーグレナ目(ミドリムシ目) Euglenales | |
科 | ユーグレナ科(ミドリムシ科) Euglenaceae | |
属 | ミドリムシ属 Euglena | |
特徴 | ||
体長 | およそ 0.05mm | |
形状 | 紡錘形 | |
生息場所 | 主に淡水域(水田、水たまり、池など) | |
利用 | 栄養補助食品(サプリメント),食品,ドリンク,化粧品,スキンケア用品,ヘアケア用品,養魚用配合飼料 | |
研究段階 | バイオ燃料,バイオプラスチック,バイオマス発電,医薬品,環境改善(水質浄化など) | |
含有成分 | ||
ビタミン | ビタミンB1,ビタミンB2,ビタミンB6,ビタミンB12,ビタミンC,ビタミンD,葉酸 | |
ミネラル | リン,亜鉛,カルシウム,マグネシウム,ナトリウム,カリウム,鉄 | |
アミノ酸 | イソロイシン,リジン,メチオニン,ヒスチジン,バリン,スレオニン,フェニルアラニン,ロイシン,トリプトファン,プロリン,シスチン,アルギニン,グルタミン酸,セリン,アラニン,アスパラギン酸,チロシン,グリシン | |
不飽和脂肪酸 | DHA,EPA |
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パラミロンは、きのこ類や海藻類に多く含まれるβ-グルカンという多糖類の一種で、地球上のあらゆる生物の中で、唯一ユーグレナ(ミドリムシ)だけが持つ成分です。パラミロンは無数の小さな穴を持ち、スポンジのような形状をしているのが特徴。この穴に余分な脂肪や毒素を貯め込み、体の外に排出する働きをします。こうした性質が、デトックスをはじめとする健康・美容効果を私たちにもたらしてくれるのです。
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ユーグレナにはさまざまな健康・美容効果があることが解明されてきましたが、副作用の心配はないのでしょうか? どんなに良い効能があったとしても、リスクが高ければ気軽に手を出せません。薬やサプリメントの場合、効果の高いものほど強い副作用があることも多いので、気になるところですよね。そこで、ユーグレナの安全性についての解説や、ユーグレナを摂取する際に気を付けるべきポイントなどをチェックしておきましょう。
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健康に効果的な藻といえば、ユーグレナ以外に「クロレラ」や「スピルリナ」という名前も耳にしますよね。テレビや雑誌などで「藻活」という言葉も話題になったので、気になっている方も多いのではないでしょうか? これらはすべて藻類の仲間で、健康に良さそうなところも共通。イメージも似ていて混同してしまいそうな3者ですが、具体的にどんな違いがあるのでしょうか? それぞれの特徴を解説いたします。
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栄養たっぷりで健康にも美容にも良いと言われるユーグレナですが、気になるのは「自分に合っているのかどうか」ではないでしょうか? ただ「体に良い」「万能の効果がある」と言われても、自分の体質や悩みに合っているのかがわからなければ、今ひとつピンときませんよね。そこで、ユーグレナが具体的にどんな症状、状態の人におすすめなのか、詳しく説明していきます。自分にあてはまるものがないかチェックしてみてください。
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ユーグレナ(ミドリムシ)には、なんと59種類もの栄養素が含まれています。しかも動物と植物の中間に位置するユーグレナだけに、その体内には動物性と植物性の栄養素が同時に蓄えられているそうです。ユーグレナが「人類にとっての完全食」とまで言われるのは、こうした特徴によるもの。そのひとつひとつの成分について特徴や効果・効能を知ることで、ユーグレナの持つパワーの謎に迫ってみましょう。
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まだまだ多くの謎に包まれた生物、ユーグレナ。さまざまな研究によって健康や美容に対する効果・効能が報告されている一方、未知の領域もたくさん残されています。ここでは、ユーグレナの生態や、私たちの身体への影響など、ユーグレナに関する疑問に可能な限りお答えいたします。
ユーグレナの摂取方法
今や、ユーグレナが配合された商品はさまざまなジャンルに展開されています。代表的なところではサプリメントがあげられますが、食品や調味料、ドリンクといった口から摂取する商品のバリエーションはますます増え、選ぶ楽しみも広がっていますね。おしゃれなバーやカフェでもユーグレナを使ったメニューが提供されるなど、注目の高さがうかがわれます。そのほかにも化粧品やヘアケアグッズ、スキンケアグッズなど、ユーグレナの栄養を外から取り込むタイプの商品も登場しています。
そこで大切なのは、ユーグレナを摂取する目的です。自分の目的に合った最適な摂取方法を選択することが、賢いユーグレナ活用法だと言えるでしょう。その上で、ユーグレナの効果を最大限に引き出したいのであれば、効率の良い摂取方法を選びたいものです。
ユーグレナの摂取方法では定番とも言えるサプリメント。栄養を効率的に摂取するなら、最も適した方法だと言えます。サプリにはカプセル、タブレット、粉末などのタイプがあり、さまざまなメーカーから数多くの商品が発売中。選択肢の数が多いだけに、しっかりと自分に合ったものを選ぶのは大変ですね。ここでは、サプリの正しい選び方や、各商品の比較、おすすめサプリの紹介などを掲載しているので、参考にしてみてください。
ユーグレナを配合した商品はサプリメントにとどまらず、食品界にどんどん広がっています。スープにスイーツ、ドリンクなど、好みに合わせて幅広いバリエーションの中から選ぶことができ、ますます身近な存在に。最近ではお店で食べられるメニューにもユーグレナを取り入れたものがラインナップされ、かわったところでは、スープの材料にユーグレナを使ったラーメンや、バンズにミドリムシを練り込んだハンバーガーなども登場しています。
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バターの風味とサクサクの食感で、ヘルシーなユーグレナを食べやすくアレンジしたお菓子。あのユーグレナ社の出発地点ともいえる東京大学でも販売されており、受験生のおみやげとしても人気だそうです。
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ユーグレナを配合したヨーグルト。ユーグレナには乳酸菌の働きを活発にする効果があるため、ヨーグルトとは非常に相性の良い組み合わせと言えます。おいしく食べて、腸内環境をバッチリ整えられそうですね。
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食べやすさがうれしい、バータイプのお菓子。朝食がわりに食べたり、おやつや夜食としてつまんだりするのにピッタリですね。忙しい時の栄養補給で、ユーグレナの成分がしっかり摂取できるのがポイントです。
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ユーグレナ配合のドリンクは、さまざまな味のものが発売しています。抹茶タイプや野菜ジュース仕立て、豆乳飲料など、どれも飲みやすいと評判です。豊富な栄養が手軽に取れて、かすかなミドリムシ風味も楽しめます。
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ユーグレナが配合されたお米や麺もあります。いつもの主食にユーグレナの栄養素をプラスして摂取できるので、食事を通して習慣的にユーグレナを摂取したい人にはピッタリ。うっすら緑色のご飯で雰囲気も味わえます。
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いろいろな味のスープにユーグレナを配合。リケンやポッカといった大手食品メーカーが手掛けた商品が多く、安心・安定のおいしさが楽しめます。普段の食事にさりげなく取り入れられそうなところが便利ですね。
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ユーグレナは、今や日本のソウルフードとも呼ばれるラーメン界にも進出。ユーグレナをスープの材料に使用したものや、麺に練り込んだものがあります。ユーグレナに興味のあるラーメンフリークの方にはぜひ食べてもらいたいです。
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なかなかイメージしにくい組み合わせの、ユーグレナ入りハンバーガー。イタリアンのテイストを取り入れたこだわりの逸品で、味も好評。付け合わせのポテトやサラダにもユーグレナを使っているそうです。
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自由が丘の人気ベーグル店とユーグレナ社との共同開発によって誕生した、ユーグレナ入りのベーグル。健康に良い成分がたっぷり配合されているだけでなく、とてもオシャレな雰囲気が味わえそうなユーグレナ食品。
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皆さんご存知、非常食として有名なカンパンにもユーグレナが配合。非常時に食べるものだけに、豊富な栄養素が凝縮されているユーグレナが入っていると安心感がありますね。まさに新時代の保存食、といった商品です。
化粧品
ユーグレナの持つ美容成分は、化粧品の原料としても注目されています。加水分解されたユーグレナエキス「リジューナ」は、優れた保湿効果、抗酸化作用、肌細胞の合成促進効果を発揮し、肌老化の原因である紫外線を防いだり、加齢などの原因によって乱れてしまった肌のターンオーバーを正常な状態に整えたりする働きがあると言われています。こうしたユーグレナの特徴を生かし、メイクアップ用品やスキンケア用品などが続々と登場しているのです。
また、リジューナの原料であるユーグレナには頭皮や髪の毛のダメージを修復する豊富なアミノ酸が含まれていることから、リジューナを使ったヘアケア用品も開発されています。内側からだけでなく、外側からもユーグレナの成分を取り入れられるユーグレナグ商品の数々をチェックしてみましょう。
ユーグレナの事業利用
5億年前から地球に存在するユーグレナは人類にとって有益な特徴をたくさん持っており、私たちが直面しているさまざまな問題を解決できる可能性を秘めていると言われています。ユーグレナは、すでに食品やサプリとして多くの商品が市場に流通していますが、動物と植物、両方の性質を併せ持つユーグレナは私たちに必要なほぼ全ての栄養素を備えています。しかも栄養の吸収を阻む細胞壁を持たない構造のため、そのほとんどを吸収できるという、まさに完全食品とも呼べる存在。
さらに成長時に油脂を生成して細胞内に貯蔵しておくという性質を生かして、その油をバイオ燃料にしようという研究も進んでいるほか、二酸化炭素の吸収・削減能力にも注目が集まっています。それ以外にも、今日ではさまざまな分野においてユーグレナの事業利用が研究されているのです。
バイオ燃料

ユーグレナは、水中の有機物を取り込んで油に変換する性質を持っています。この油が、従来の液体燃料に替わるバイオ燃料の材料として注目を浴びているのです。すでにバイオディーゼル燃料、バイオジェット燃料の研究プロジェクトは始動しており、実用化に向けて進んでいます。
ユーグレナから作られた燃料は、燃焼によるCO2増加を限りなくゼロに近づけられるそう。これが完成すれば、地球にやさしい、新時代の燃料が誕生することになります。
食糧危機の打開

ユーグレナは動物と植物の性質を兼ね備えた生物であり、ビタミンやミネラル、アミノ酸、さらにDHA、EPAといった不飽和脂肪酸など、合計59種類もの栄養を含有しています。その豊富な栄養素は私たちの体に必要な成分のほとんどをカバーしており、しかも植物のような細胞壁を持たない構造のため、摂取すれば93%という高い吸収率で栄養を摂取可能。ユーグレナはこうした性質から、世界の食糧危機を解決する食品として期待されているのです。
医薬品

健康や美容に効果的と言われるユーグレナ。すでにサプリや食品は私たちの身近なところにまで進出してきていますが、現在、ユーグレナは医薬品の原料としても注目され、研究が進められています。ユーグレナには私たちの体に必要な59種類もの豊富な栄養素が含まれており、ユーグレナだけが持つ成分であるパラミロンは、コレステロールやがん細胞を吸着するとも言われています。そのため、医療分野においてもさまざまな可能性を秘めているのです。
温暖化対策

CO2(二酸化炭素)増加による地球温暖化が叫ばれ続ける昨今、その解決策を模索する動きは国際的な高まりを見せています。そんな中、この状況の救世主になるかもしれないと言われているのがユーグレナ(ミドリムシ)なのです。動物と植物の中間的な存在であるミドリムシは、CO2を吸収して光合成を行っています。そして、そのCO2吸収能力は、アマゾンの熱帯雨林の約3倍。すでに沖縄では実験も行われており、この力が実証されているそうです。
水質浄化

ミドリムシには水中の窒素やリンといった不要な物質を吸収する性質があり、これが水質浄化に利用可能だと言われています。しかも、水中の不要な物質を吸収したユーグレナは、そのままバイオ燃料の材料などに利用することも可能だそう。実際に行われた実証実験でも効果が確認されているため、この取り組みが実用化される可能性は大いにありますね。近い将来、ユーグレナの力で私たちの使う水がきれいになっているかもしれません。
飼料

59種類もの豊富な栄養を含むユーグレナ。それを動物の飼料としても活用しようという研究も進んでいます。実際にユーグレナを与えて育てた家畜は成長が早まったり、病気に対する耐性が高まったり、といった結果が出ているそうです。 しかも、ユーグレナはバイオ燃料用の油を抽出した後でも栄養が残っているということが確認されています。そのため、燃料分野で活躍したユーグレナを、動物のエサとして再利用することが可能だというのです。
バイオマス発電

現在、電力の発電は化石燃料を燃やす方法が主流であり、地球温暖化の原因であるCO2の増加が問題視されています。そこで注目されたのが、ユーグレナ。ユーグレナから作られるバイオ燃料を使えば、発電に伴うCO2増加を防ぐことができると言われているのです。その仕組みは、ユーグレナから作られた燃料を燃やし、発生したCO2をユーグレナに吸収させるというもの。良質な燃料の素材になり、CO2を大量に吸収する、ユーグレナならではの発電方法ですね。
バイオ素材

ユーグレナは、バイオプラスチックの材料としても研究が進んでいます。従来のバイオプラスチックはトウモロコシやサトウキビといったデンプン質を多く含む植物から作られるのが主流でしたが、ユーグレナが生成する糖分に油脂成分を加えることで、高温に強く、加工しやすい優秀なバイオ素材を作ることができるのだそうです。もちろん二酸化炭素を増やさない、微生物によって分解可能といった、という環境にやさしい特徴も持っています。
放射性物質除染

ユーグレナは、パラミロンという成分の働きにより優れたデトックス効果を持ち、有害な物質を排出する性質を持っています。そして驚くべきことに、近年の研究結果によれば、放射性物質に汚染された物質までも無害化することが可能なのだそうです。ユーグレナは動物と植物、両方の性質を持つ生物であるため、光合成を行って栄養を作り出します。この光合成の際に、放射性物質をエネルギーとして利用することで無害化させてしまうのです。
ユーグレナの培養
2005年、石垣島において、世界初となるミドリムシの屋外大量培養が成功しました。それを機に、ミドリムシを使ったさまざまな製品が続々と登場してきています。
そんなミドリムシですが、実はとても身近な環境に住んでおり、それほど珍しい生物ではありません。田んぼや池が緑色に染まっていたら、そこにはおそらくミドリムシが含まれているはず。培養も難しいものではなく、小規模であれば家庭でも増やすことが可能です。ミドリムシの培養は光合成による方法が主流で、日光と適度な水温が確保できれば成功すると言われています。
では、なぜ2005年までミドリムシを培養して実用化することができなかったのでしょうか? それは、ミドリムシを培養することは簡単でも、ミドリムシ「だけ」を培養するのは非常に困難だったからです。ユーグレナ社が発見した独自の培養方法はミドリムシの純粋培養を可能にし、多くの研究者たちの悲願だったユーグレナの実用化を現実のものにしたのです。
ユーグレナ社の歴史
人類が誕生するよりもはるか昔、5億年も前から地球に存在しているユーグレナ。それが近年になって急速に研究が進み、さまざまな分野での活用が模索されるようになってきました。そして、今日のユーグレナの発展は「株式会社ユーグレナ」というベンチャー企業の功績によるものなのです。
実は、ミドリムシの持つ大きな可能性は以前から知られていました。当然、過去の研究者たちもミドリムシを実用化させようとさまざまな試みを行ってきたのです。しかし、ミドリムシの培養方法が確立できなかったことが障壁となり、ミドリムシ実用化への動きはなかなか進められずにいました。それを解決したのがユーグレナ社。2005年、ユーグレナ社が世界発となるミドリムシの屋外大量培養を成功させたことで、ユーグレナ製品の実用化は飛躍的に進展したのです。近年のユーグレナ技術発展の歴史は、ユーグレナ社の歴史であると言っても過言ではありません。