「ユーグレナとは」説明できますか？

ユーグレナとは日本名で「ミドリムシ」のこと。ミドリムシといえば昔、理科の授業で習った記憶があるかもしれませんが、ひとことでいえば「緑色の葉緑素を持つ微生物」がユーグレナ。

名前からして「昆虫なの？」と勘違いする人もいますが、実は昆布やワカメと同じ藻の仲間です。5億年以上前に原始の地球上に誕生した単細胞の生物で、体長はわずか0.05mmほどしかありません。

人の髪の毛の太さが0.07mmと言われていますので、ユーグレナは髪の毛よりもっと細くて小さく、肉眼で見ることができないほど。顕微鏡で拡大してみると鮮やかな緑色の体内に赤色の点が輝いていて、その赤い点がまるできれいな瞳のようだということからラテン語で「ユー（美しい）グレナ（眼）」という学名がつけられました。

ユーグレナが特に注目されるのは「動物でもあり植物でもある」という特殊性。ユーグレナは植物のように葉緑体を使って光合成を行い、太陽光と水、二酸化炭素によって成長しながら体内に栄養を蓄えます。

またユーグレナは動物のように細胞の先端にある鞭毛を使って水中を自由に泳いだり、体をくねらせたり伸び縮みさせたりして移動することができます。

光合成をして栄養を作り出す植物性と、細胞を変形させて自ら移動する動物性を兼ね備えたユーグレナは、生物学上でも大変珍しい存在といわれています。

59種の栄養たっぷり。吸収率は驚異の93.1％！

ユーグレナが注目を浴びるようになったのは、最新の研究によって他の生物にはない独特の生態が解明されたからです。動物と植物の特性を兼ね備えたユーグレナは、光合成によって体内に栄養素を作りだすだけでなく、植物性（ビタミン類）と動物性（アミノ酸）両方の栄養素を併せ持っていることが判明。

ビタミン類が14種類、ミネラル類が9種類、必須アミノ酸を含むアミノ酸類が18種類、不飽和脂肪酸類が11種類、その他7種類、合計59種類もの栄養素を持ち、その豊富さは「人が生きていく上で必要な栄養素が全てある」と言われるほど。

しかもユーグレナには植物が持っているはずの細胞壁がないため、人の体内に入った時に栄養が吸収しやすいという特徴があります。栄養分の消化吸収率はなんと93.1％！　豊富な栄養素をスピーディに取り込めるのはユーグレナの魅力のひとつといえます。

ビタミン類 14種類

α-カロテン　β-カロテン　ビタミンB1　ビタミンB2　ビタミンB6　ビタミンB12　ビタミンC　ビタミンD　ビタミンE　ビタミンK1　ナイアシン　パントテン酸　ビオチン　葉酸

ミネラル類 9種類

マンガン　銅　鉄　亜鉛　カルシウム　マグネシウム　カリウム　リン　ナトリウム

アミノ酸 18種類

【必須アミノ酸】バリン　ロイシン　イソロイシン　リジン　スレオニン　メチオニン　フェニルアラニン　ヒスチジン　トリプトファン
【その他】アラニン　グルタミン酸　アスパラギン酸　アルギニン　プロリン　チロシン　グリシン　セリン　シスチン

不飽和脂肪酸 11種類

DHA　EPA　パルミトレイン酸　オレイン酸　リノール酸　リノレン酸　エイコサジエン酸　アラキドン酸　ドコサテトラエン酸　ジホモγ-リノレン酸

その他 7種類

パラミロン（βグルカン）　ゼアキサンチン　クロロフィル　ルテイン　プトレッシン　GABA　スペルミジン

おすすめはサプリメント

ユーグレナが摂取できる商品には食品、お菓子、ドリンクなど、さまざまな種類があります。ユーグレナの風味を楽しめるものや、犬や猫に与えられるものもあるので、好みや目的に合わせて選ぶのが良いですね。

ユーグレナの栄養を習慣的に摂りたい、効率的に摂取したいという方にはサプリメントがおすすめです。他の摂取方法に比べて経済的負担が少ない上に、手軽に飲めるという点もうれしいポイント。サプリにはカプセル、タブレット、粉末などのタイプがあり、それぞれ特徴が違うので、自分に合ったものを選びましょう。