ユーグレナにある不眠症解消の効果とは

ユーグレナに含まれる「グリシン」が心地よい睡眠を促す

ユーグレナに含まれているアミノ酸「グリシン」には、神経を高ぶらせる神経伝達物質を阻害する効果があります。神経が高ぶるほど眠りにくくなり、睡眠の質が下がってしまうため、原因となる神経物質を阻害することで睡眠の質を向上させられるのです。

加えてグリシンを摂取することによる「覚醒回数の減少」が確認できています。眠っている間に起きる回数を減らすことで熟眠感が増え、睡眠サイクルを改善できると期待されているようです。眠り始めに最も深い眠りである「徐波睡眠」を引き起こすことで、就寝中に起きにくくなるという研究結果も出ています。

最近では実験で深部体温を下げる効果も研究されていて、就寝前にグリシンを飲むと深部体温が下がりやすくなることがわかりました。手足からの熱放散が促進されることで深部体温の低下をうながせるという結果が出ており、眠りやすくなるようです。体温を下げると深い眠りへ入りやすくなるので、グリシンを摂ることで心地よい睡眠を得られると考えられています。

トリプトファン、ビタミンB6も不眠に効果的

グリシン以外にも、ユーグレナには不眠症に効果的な成分が含まれています。それがトリプトファンとビタミンB6。トリプトファンはグリシンと同じくアミノ酸で、セロトニンという脳内物質の分泌を促進します。セロトニンは、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を促す作用があるのです。質の高い睡眠のために、メラトニンはなくてはならない存在。トリプトファンは、このように間接的な効果で眠りをサポートする成分なのです。

一方、ビタミンB6は神経にはたらきかけることで、睡眠をサポートします。神経過敏をおさえ、興奮を鎮めることで自律神経を整えてくれる効果があります。自律神経の乱れは不眠症の大敵。ビタミンB6も、不眠症対策に欠かせない栄養素なのです。

ユーグレナを配合した商品にはさまざまなものがありますが、オススメはサプリメントです。ユーグレナの効果をしっかりと引き出すためには、毎日推奨摂取量である1000mgを摂取し続けることが重要。そのため、成分含有量やコストパフォーマンスに優れたサプリメントが最適なのです。

とはいえ、様々な健康・美容効果で注目の成分であるユーグレナは、サプリメントだけでも非常にたくさんの商品が発売されています。価格や形状の違いなどをしっかりと見比べて、自分にぴったりの商品を選びましょう。下記ページではユーグレナの選び方解説やコスパ比較などをわかりやすくまとめてみます。ぜひ、ユーグレナサプリ選びに活用してみてください。

グリシンの効果とは

ユーグレナに含まれるグリシンは、たんぱく質に利用されるアミノ酸の中でも、体内で生産できる「非必須アミノ酸」という成分です。

グリシンの効果は、神経伝達物質を阻害して睡眠の質を上げる以外にもいろいろあります。一般的に知られているものとしては、食品の静菌作用(菌の活動を抑える働き)や、肝臓でのアルコールの分解促進、解毒作用の手助けといった効果が。もともと体内にある成分で副作用がほとんどないため、サプリメントなどの加工食品でも安心して摂取できます。研究では脂質の消化・吸収を助ける働きがわかっており、ほかにもさまざまな効果が期待されている成分です。

ただし、つくられる量に限りがあるため、タンパク質合成や肝臓のアルコール分解など多くの用途に使うには食物やサプリメントから摂取しなければなりません。

グリシンの摂取が質の良い睡眠につながる

味の素株式会社が東京慈恵会医科大学および太田睡眠科学センターの協力のもと行った実験では、グリシンを摂取することで就寝時に深い睡眠に入るまでの時間短縮が確認されました。不眠症の男女11名がグリシンを摂取して就寝したところ、ぐっすりとした深い眠りである「徐波睡眠」に達するまでの時間が短くなったという結果が得られています。このことから、グリシンは自然と深い眠りに導くことが実証されました。睡眠に問題を感じている人は脳の休息期である「徐波睡眠」が現れにくく、睡眠ステージが変化してしまっていることが問題。グリシンはその変化した睡眠ステージをもとに戻し、休息をうながす効果がある成分です。睡眠の本来の目的である「脳と身体に十分な休息をもたらし、活動期のパフォーマンスを上げる」機能を高める効果があることが示されています。

不眠症とは睡眠障害の一つで、ストレスや神経の異常、薬剤などいろいろなことが要因で引き起こされるようです。眠れなくなると仕事や勉強に集中できなくなったり体調を崩したりして、最悪の場合大きな事故につながります。そのため、早めの改善が望ましい症状です。不眠症は就寝環境や生活サイクルを変えると改善されることがあります。少しでも眠りやすくするために照明を消す、カーテンを閉めるといった工夫を行うことが重要です。夜更かしや寝だめといった不規則な生活サイクルはしないよう心がけてください。ほかに神経伝達物質の阻害薬である睡眠導入剤を使うことでも改善されますが、深い眠りである「徐波睡眠」の減少や運動障害、記憶障害などの副作用があります。ノンレム睡眠の中で最も深い眠りである「徐波睡眠」は、休息期として重要な役割を担っている睡眠。減少することでますます疲れが取れなくなり、服用をやめると症状が重くなることも考えられます。身体に負担がかかってしまうため、過度な使用は控えたほうがいいでしょう。