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糖や脂肪の代謝に重要!パントテン酸

パントテン酸はユーグレナにも含まれている、糖や脂肪の代謝に関わる成分です。でも、どんな物質なのかはあまり知られていないようですね。そこで、パントテン酸の働きや、多く含まれる食品、不足したときに起きるトラブルについて、詳しく調べてみました。

パントテン酸の働きと役割

パントテン酸は、ビタミンB群に分類される、水溶性ビタミンのひとつです。以前はビタミンB5と呼ばれていたこともあります。もともとは、酵母の成長を活発にする物質として発見されたのですが、その後、この物質が不足するとラットの成長が妨げられたり、ニワトリで皮膚炎が起こったりしたことから、体の健康維持に必要なビタミンとして扱われるようになりました。水やアルコールに溶けやすい、粘り気のある黄色い物質です。

パントテン酸という名前は、「どこにでもある酸」という意味のギリシャ語からきており、その名の通り、様々な動植物性食品に含まれています。食品の中では通常、コエンザイムA(補酵素A)あるいはアシルCoA、アシルキャリアタンパク質といった形で存在していますが、食べて消化する過程で分解され、パントテン酸として吸収されるのです。体内に吸収されたパントテン酸は、エネルギーを作り出すときに重要な成分である補酵素コエンザイムAなどの成分となり、糖や脂肪の代謝を補助します。

また、副腎皮質ホルモンや抗体を作り出す過程に関わったり、善玉コレステロールを増やしたりといった、健康を維持していく上で重要な役割を担っているのです。

パントテン酸が含まれる食品

ユーグレナをはじめとする様々な食品に含まれているパントテン酸ですが、特に多く含んでいる食品は何でしょうか。

動物性食品では、牛乳や、レバーを中心とした肉類、サケやイワシなどの魚類に多く含まれます。また、植物性食品では、納豆、きな粉、落花生などの豆類、しいたけなどのきのこ類に、豊富に含まれています。

日本食品標準成分表によると、もっとも多く含まれている鶏レバーでは、100gあたり10.1mg、干ししいたけには100gあたり7.93mgものパントテン酸が含まれています。いずれも大量に食べるのは難しい食材かと思いますが、日々のおかずに取り入れていきたいですね。

パントテン酸は水に溶けやすく、酸やアルカリ、熱に弱いため、煮汁ごと食べるなどの工夫をすることで、無駄なく取り入れることができるでしょう。

パントテン酸が不足すると、どうなる?

パントテン酸は多くの食品に含まれており、さらには腸内細菌が合成することもできるため、不足することはあまりありません。しかし、代謝に関わる重要な栄養素ですので、万一不足してしまうと、重大な症状が起こる可能性があります。

初期の症状では、疲れやすくなったり、だるさを感じたり、食欲がなくなることがあります。また、代謝が下がるため、肌荒れなどの皮膚症状が現れます。

さらに症状が進むと、神経に影響が及び、手足の知覚異常やしびれ、麻痺といった症状が起こります。

成長期においては、成長が止まってしまったり、副腎のホルモン分泌に障害が起きたりと、大きな影響が出る場合があります。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、成人男性で1日あたり5mg、成人女性で1日あたり4〜5mgのパントテン酸を摂ることが目安とされています。

パントテン酸は水溶性ビタミンなので、一度に多く食べたとしても、尿に排出されてしまい、体内に蓄えておくことができません。また、ほかのビタミンB群や、ナイアシン、ビオチンと一緒に摂取することで、パントテン酸の効果をアップさせてくれます。59種類もの栄養素を含んだユーグレナを取り入れるなど、他の栄養素とあわせて、毎日バランスよく摂取することを心がけましょう。

パントテン酸は、たくさん摂っても大丈夫?

もし、パントテン酸を過剰に摂取したとしても、吸収しきれない分は排出されてしまうため、現在のところ副作用などの問題は報告されておらず、日本人の食事摂取基準でも、耐容上限量などは特に定められていません。

ただし、度を越した過剰摂取には注意が必要ですので、サプリメントを基準量よりも極端に多く使用するといったことは避けたほうが良いでしょう。

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