ユーグレナの水質浄化作用

新たな水質浄化方法として注目!

日本だけではなく、世界中で問題となっている水質汚染。人間の生命活動の根幹は水であることを考えると、このまま水質汚染を放置するわけにはいきません。これまで様々な方法で水質浄化が行われてきましたが、最近、ユーグレナ(ミドリムシ)の高い水質浄化作用に注目が集まっています。すでに、東京都と東京大学は実用化に向けた実験をスタートさせました。

水質汚染の原因の60%は生活排水

水質汚染と聞くと、一般的には工業用排水をイメージしがち。しかし、現在では様々な法律や規制により、工業用排水の水質は著しく向上しました。

その一方、多くの問題を残しているのが、家庭から出る生活排水による水質汚染。水質汚染全体の60%は生活排水が原因とされています。

また、水質汚染の原因の多くが家庭にあるという事実の認知不足も、水質汚染を悪化させている一因と言われています。

ユーグレナの生命活動がそのまま水質浄化に貢献

ユーグレナは自在に動き回る動物のような側面を持っていますが、分類的には植物である藻の仲間。自らの体内で光合成を行なっている生物です。

この光合成の過程で、ユーグレナは水中の二酸化炭素や窒素、リンなどの物質を吸収し、代わりに酸素を生み出します。この活動が水質を浄化させる作用として働いているのです。

東京都と東京大学の共同による
下水浄化の実験スタート

微生物を使った水質浄化の実験は、これまで何度も行なわれています。実験にとどまらず、実用化に至ったケースもあります。たとえば現在、東京都では下水の浄化にアメーバやクマムシなどを使っています。

アメーバやクマムシには、確かに水質浄化の働きがあるのですが、窒素やリンを効率的に減らすことはできません。窒素やリンは赤潮被害の一因であり、東京湾では年に20回程度、赤潮の被害に遭っている現状があります。

そこで、東京都と東京大学は共同でミドリムシによる下水浄化の実験を開始。窒素とリンを吸収し、酸素に変えて水質を浄化するミドリムシの働きに期待が寄せられています。

世界中の水の浄化に向けて

かねてから、日本だけでなく地球規模での水質汚染が問題になっています。水は人間の生命活動の根幹になるものであり、汚染された状態のまま放置するわけにはいきません。 しかし水質を浄化するインフラを整備・維持するには、多額の資金がかかることも事実。ミドリムシの生命活動がそのまま水質汚染の問題を解消するならば、資金的な問題をクリアしつつ、世界中の水が効率的に浄化されていくかもしれません。

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