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ユーグレナは栄養の宝庫!
クロロフィルの力とは?

クロロフィルは健康サポート成分として人気

動物的な性質を持ちながら、植物として光合成も行う微細藻類ユーグレナ。光合成を行うため、その体内にはクロロフィルという物質が含まれています。

ユーグレナの他にも緑色をした多くの植物に含まれているクロロフィルは、人の体内で栄養として様々な機能を持ち、健康維持をサポートする食品の原料としても人気です。

ここではクロロフィルの基本的な性質について説明した上で、その効果・効能などについて幅広く解説しています。

クロロフィルの特徴

そもそもクロロフィル(葉緑素)とは?

クロロフィルは別名「葉緑素」とも呼ばれ、基本的には植物細胞の中で「葉緑体」という器官に含まれている、緑の色素成分です。そしてクロロフィルは、太陽の光を吸収して水や二酸化炭素から酸素や栄養(糖)を作り出す、光合成に欠かせない物質でもあります。

クロロフィルを細胞内に持っているものには、緑黄色野菜や藻類などと言った“光合成を行う植物”があり、その中には動物と植物の性質を同時に備えた微生物「ユーグレナ」も含まれています。

クロロフィルは天然の太陽光パネル?

クロロフィルが光合成に不可欠な理由として、クロロフィルが自然界で唯一、天然に存在する有機的な「光触媒」であるということが挙げられるでしょう。

光触媒とは、太陽の光エネルギーを吸収して、それを電気的な性質を持ったエネルギーへと変換する物質です。

太陽光から電気を生み出すものと言えば、太陽の光を受けて発電する太陽光パネルなどがありますが、ある意味、クロロフィルは植物やユーグレナの細胞内に設置された、天然の太陽光パネルのようだと言えるかも知れません。

天然物と人工物?クロロフィルは一つじゃない

クロロフィルには構成元素や構造の違いなどによって、幾つかの種類が存在しています。

例えば、天然の植物中に含まれているクロロフィルには、マグネシウム原子(Mg)が含まれていますが、天然クロロフィルをそのままの形で取り出すには高度な技術を要します。

その為、一般に「クロロフィル」として市販されていたり、緑の色素として使われたりしているクロロフィルは、Mgが鉄原子(Fe)や銅原子(Cu)に置換された人工クロロフィルが大半です。

人工クロロフィルでも効果は変わらない?

Mgを持つ天然のクロロフィルと、FeやCuを持つ人工クロロフィルでは、その生理作用にも違いが生じることがあります。

とは言え、天然クロロフィルと人工クロロフィルで働きがほぼ変わらない部分もあり、必ずしも天然クロロフィルだけが良くて人工クロロフィルが悪いと言うことはありません。

クロロフィルの栄養としての効果とは?

造血作用の促進

クロロフィルは、人の血液中で酸素を運んでいる「ヘモグロビン」と構造的に似ている物質です。そしてこれにより、クロロフィルには体内で血液を作る機能(造血作用)をサポートして、血液量を増やす働きがあると考えられています。ただし、クロロフィルによる増血効果は貧血患者などで顕著な反面、健常者ではあまり変化が見られません。

また、造血作用の促進について考えた時、天然クロロフィルと人工クロロフィルの間に明確な差はないとされています。

心拍の安定

クロロフィルには心臓機能を活性化させる働きがあり、それによって心臓のポンプ作用を落ち着かせて、心拍を正常な状態で安定させると考えられています。

整腸作用・デトックス効果

クロロフィルは腸管の蠕動(ぜんどう:内容物を先へ送り出す動き)を促進して、便通改善や食欲増進を促し、余分な栄養や老廃物などの排出をサポートします。

また、クロロフィルは人体にとってほぼ無毒であるものの、注射によって体内へ入れられた場合と、食品として口から摂取した場合で、効果に差があることも特徴です。特に整腸作用などを求める場合は、食べ物から摂ることがおすすめです。

この他、天然クロロフィルでは、構成原子の1つであるMgが体内で他の重金属などと置き換わる化学反応が起こり、そのまま便として排出される為、有害物質を体から除去するデトックス効果も期待されています。

抗菌作用

クロロフィルには非常に強い抗菌作用があることが分かっています。特に、クロロフィルの抗菌力は、試験管内などでの実験中でなく、人の体など生体内に入った時に強くなることが特徴です。

クロロフィルの抗菌作用は、内服薬としてだけでなく、ニキビ予防の洗顔コスメなどにも広く応用されています。

肉芽組織形成作用

「肉芽」とは、怪我をしたり炎症を起こしたりしている部分に作られる、新しい組織のことです。

クロロフィルはこの肉芽の形成を強力に活性化させることが知られており、その結果として、傷口や炎症部分の治癒力を増進する効果があるとも考えられています。また、周辺組織の機能を正常化して、外傷部位を早く乾かす働きも備えています。

脱臭作用

クロロフィルには動物性の臭いを消す効果があります。その為、体の“外側の臭い”である口臭や脇の臭いへの対策としてだけでなく、腸内体臭(便の臭い)などを体の内側から改善できる消臭サプリとしても人気です。

エフェドリン類似効果

クロロフィルは体内でエフェドリンという物質に似た作用を持つことが認められています。エフェドリンは喘息や気管支炎の治療などに効果があると言われている物質です。

クロロフィルを摂取するには?

クロロフィルが含まれた食品を摂る

クロロフィルは緑の色素であるということからも予想される通り、緑色の植物に含まれており、基本的に含有量は緑色の濃さに比例します。クロロフィルを含んだ食材は、例えば以下のようなものです。

  • 小松菜
  • ほうれん草
  • ワカメ
  • お茶
  • クロレラ

ただし、植物の細胞は硬い細胞壁に囲まれており、人がそのまま食べても栄養が十分に体内で吸収・消化されないこともあります。これは、そもそも天然クロロフィルが人工的に分離しづらいことからも予測される結果でしょう。

その為、緑黄色野菜などから天然クロロフィルを摂ろうとすれば、油に溶けやすいクロロフィルの性質を考慮して、野菜を油で炒めるなど、調理方法を工夫することも肝要です。

一方、動物として自由に体を変形させられるユーグレナは、細胞壁を持っておらず、その分だけ消化吸収率も高いとされています。

クロロフィルの摂取にはサプリもおすすめ

ユーグレナの乾燥粉末から作られたユーグレナサプリや、青汁のような野菜ジュースなど、様々な栄養素と一緒にクロロフィルを摂れるサプリを使うこともおすすめです。

クロロフィルが含まれたサプリには色々な種類があるので、飲みやすさや価格帯などを考慮しつつ、自分にとって長く続けられそうな商品を見つけることがポイントです。

まとめ

クロロフィルは緑色をしたほとんどの植物に含まれている成分で、栄養としての価値も高い反面、植物細胞から直接に吸収することが難しい場合も少なからず存在します。調理方法を工夫したり、ユーグレナや青汁などのサプリも活用したりしながら、より長く続けられる健康習慣を考えていきましょう。

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